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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
きこないビュウ温泉のとや
- 2016/04/11 (Mon)
- 温泉紹介-渡島 |
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湯銭を払い、脱衣場へ進みます。
脱衣場は木の棚に深めのプラスチックの脱衣かご。一部コインロッカーもありました。
立ち寄るのは初めてですので、楽しみにしつつ中へ入ります。
浴室へ入るとすぐ左に洗い場が並びますが、真っ先に目に入ったのは右側にあるこの「鉱泉水」の表示でした。岩を組んだような湯口から出ているのは源泉そのままなのかと一瞬思いましたが、ここから出るのは加温された熱いお湯です。
そのお湯は、ガラスで仕切られたこちらの浴槽へ注がれています。
この場所が気になったので、身体を流してすぐにこちらへ入りました。
離れて見ると露天風に見えるこちらの浴槽、入ってみると内湯です。
温度は約43℃ほどあり、10人程度が浸かれる大きさがありました。
露天風の内湯の反対側には、2つ並んだ内湯があります。
露天風呂はありませんが、高い天井で閉塞感はなく、海を見ながらの湯浴みができます。立ち寄ったのがちょうど青空の日で、海が綺麗でした。
2つ並んだ浴槽は、ともに4-5人が浸かれそうな大きさがあります。
湯口は手前の浴槽にあり、溢れたお湯が奥の浴槽に入るようになっているため、奥の方がぬる湯となっていました。
脱衣場に掲示されている平成22年1月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「木古内美裕温泉のとや」。
泉温14.8℃、湧出量記載なし(動力揚湯)。
pH8.5、蒸発残留物1.528g/kg、成分総計1.705g/kg。
泉質は食塩泉です。
館内の掲示によれば、湯使いは加温あり・加水なし・循環ろ過あり・殺菌あり。「一時間に一度程度、放流し、かけ流しにしております」とも書かれていました。
浴室内にこの温泉の経緯が簡単に書かれていますが、掘削深度よりもかなり浅い部分から揚湯しているため、源泉温度が低くなっているようです。
大正時代にはこの宿から10キロも離れていないところで石油試掘井が掘削されており、その井戸を源泉とする温泉宿があったという記録もありますが、この表示を見てそんなことをふと思い出しました。
若干黄色に見える透明のお湯には薬品臭が混ざっていると思われるゴムが焦げたような匂いがあり、ヌルツルした浴感がありました。浴感については、泉質名には反映されませんが炭酸水素イオンが陰イオンの約19%含まれており、ほぼ含重曹-食塩泉といえる泉質だからだろうと推測しています。
しっかり身体が温まるのを感じながら、全身浴は控えめに半身浴を中心に浸かって楽しみました。入っているうちに貸切状態になりましたが、地元の方が集う貴重な温泉なのを見ながらの湯浴みでした。
入浴料は450円です。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
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