+ green wing +

フロントで湯銭を払い、脱衣場へ向かいます。
脱衣場の入口はフロントのすぐ横。廊下には飲料水が設置されていました。
入浴前に水分補給して、中へ入ります。


男湯の脱衣場は細長い廊下のような造りで、中へ入るとまずドレッサーエリア。
コンパクトながら、有効にスペースを使っている印象です。


さらに奥には脱衣スペースがありました。
木の棚に木でできた箱が並んでいますが、脱衣カゴさえインテリアにしてしまおうという雰囲気。さらに脱衣スペースはガラス張りで浴室が丸見えです。これまで見たことがないような脱衣場で新鮮でした。


早速浴室へ入りましょう。
脱衣場の入口から浴室まで統一された雰囲気で、たいへん落ち着いた印象です。
入ってすぐの壁際に7基の洗い場が並び、奥にはサウナと湯船が1つ。


内湯は10人ほどが入れる大きさです。写真では見辛いのですが、窓際の側がほぼ水面近くまでの段差になっていて、水深1センチ程度でしょうか。座っても直接肌に触れる部分はお湯で暖かく、のんびりするのにちょうど良い造りとなっていました。
入浴時は湯船の中で39.7℃。湯口のお湯は44.7℃でした。


露天風呂は内湯より多少小さめに感じますが、やはり10人程が入れる大きさです。
壁に囲まれ屋根で覆われていて外の景色は全く望めませんが、ところどころ日が射すような造りになっており、外の空気を感じながら入る湯船という感じでした。
こちらは湯船の中で41.0℃、湯口で44.9℃。
湯口での温度がほとんど変わらないので、湯量の差で温度調整しているものと思います。


脱衣場の入口のところに掲示されている平成21年4月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「The Vale Niseko Onsen」。
泉温47.7℃、湧出量は毎分120リットル（動力揚湯）。
pH6.6、蒸発残留物2.590g/kg、成分総計3.830g/kg。
泉質は含食塩-重炭酸土類泉です。

湯使いについては表示がありませんでしたが、内湯・露天ともに放流式になっており、源泉をそのままかけ流していると思われます。


入浴時は温度が高い露天風呂の方がお湯が元気で、内湯の方がぐっと落ち着いた印象を受けました。浴感も露天の方がキシキシ感が強く、内湯はしっとり柔らかい中に弱いキシキシ感という印象です。ところどころ日が射す場所では、金糸雀色のお湯の中で無数に舞う湯の花がはっきりと見え、とても綺麗でした。
ほんのりと香るアブラ臭も、湯あみの楽しさを引き立たせます。


日帰り入浴できるという情報がまだそれほど広まっていないのか、1時間ほどの入浴中もずっと貸切状態。良いお湯をたっぷりいただき、心身ともにのんびりすることができました。
ニセコエリアの温泉の中ではまだ穴場の存在かと思います。

入浴料は800円です。