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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。

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温泉民宿山口

外観

北海道釧路市。阿寒湖温泉の1軒です。
以前は日帰り入浴を受け入れていない時期がありましたが、数年前から日帰り入浴できるようになっています。今回はそれで立ち寄りました。

阿寒湖温泉で午前中に立ち寄ることができる温泉は少ないのですが、こちらは10時から可能ということで、ほぼ時間通りにお邪魔しました。湯銭を払い、階段を降りた先の浴室へ向かいます。
脱衣場前
この日は男湯のお湯を抜いたということで、女湯に通されました。

脱衣場
こちらが女湯の脱衣場です。
木の棚にプラスチックの脱衣かご。昭和の温泉民宿そのものの風景ですが、要所要所に中国語などで案内が貼られていて、現状に即した対応がなされていることに感心しました。

浴室
内湯に入ると、一般的な阿寒湖温泉とは大きく異なる特徴を持ったお湯が待っています。
湯船の大きさは2-3人入れるくらいで、湯船の中では41.0℃。
ゆっくり浸かることができる温度で、普段より長湯してしまいました。

かけ流し
お湯は湯船からかけ流され、周りを茶色く染めています。湯船の縁には控えめながら析出物がついていました。石灰華ができやすい泉質で、お聞きしたところやはり年に2回ほど送湯管のメンテナンスが必要だそうです。

湯口
湯口での温度は43.5℃。湯口の周りにも成分が付着しています。

脱衣場に掲示されている平成24年7月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「阿寒湖温泉(正次6号源泉)」。
泉温56.2℃、湧出量は毎分250リットル(動力揚湯)。
pH6.7、ラドン0.027マッヘ単位/kg。
蒸発残留物1.524g/kg、成分総計2.401g/kg。
泉質は含塩化土類-重曹泉です。
そのお湯を、そのままかけ流しで使用していると思われます。

湯船でのお湯は鶯色の濁り湯で、茶色い湯の花も見られました。口に含むと塩味とえぐみがあり、金気臭も感じることができます。柔らかさとキシキシ感があるお湯です。
この少しエイジングした感じのお湯のお蔭で温泉らしい雰囲気が高まるのと同時に、じわりと優しく身体を温める浴感を作っているように思いました。あがってからもしばらく体がポカポカな状態で、肌がしっとりしたような状態になりました。

ロビー
お風呂を頂いた後は、ロビーでしばらく宿主の方とお話を。
本来宿泊客のためのものだと思うのですが、コーヒーをいただきながら、気がついたら30分以上お話していました。阿寒湖温泉で最も特徴的だと思われる個性溢れるお湯を貸切状態で楽しむことができただけではなく、そんな時間もあったことが一層良い記憶となって残る、そんな宿でした。

入浴料は400円です。
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プロフィール

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のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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