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某民家にある源泉は、近所の方にお聞きしたところ温泉付きのドライブインの構想に基づいて掘削されたそうですが、温度が低かったため未利用のままになっているとの事。所有者の方はお留守でしたので、遠くから源泉井戸を眺めるだけで帰りました。
手元の資料によると、源泉温度25.0℃・湧出量毎分40リットル。
泉質は含食塩-重曹泉です。


地図の源泉の場所と同じ位置にあったのがこの小屋でした。
がっちり守られており、近くに民家がないため詳しい事は分からず。
手元の資料によると、源泉温度47.7℃・湧出量毎分132リットル。
pH6.5・溶存成分計22.4g/kg・泉質は食塩泉です。


以前に温泉宿があったこの地区では、今から40年ほど前に温泉が掘削されました。
周辺には他にも自然湧出の源泉があるようですが、そこまで辿り着けませんでした。
この掘削自噴の源泉は、源泉温度38.7℃・湧出量毎分103リットル。
pH6.4・溶存成分計3.652g/kg・泉質は含重曹-食塩泉です。
お湯の良い香りが周りに漂っていました。


以前にある地域で温泉宿があったという事を読んだ記憶があり、現在未利用の源泉がその場所だと思っていました。しかし、近くのお宅でおばあちゃんのお話を聞いたところ、「昔宿があったのはそこではないよ」というお返事。
未利用の源泉が掘削されたのは宿があったよりも最近の話で、「川のそばにあるよ。今なら雪の上を歩いて行けるんでないかい」とのこと。何とか雪の上を歩いて行ってみました。
手元の資料によると、源泉温度26.0℃・湧出量毎分10リットル。
利用されなかったのが分かる気がします。


そして前述のおばあちゃんからお聞きした、以前に温泉宿があったという場所にも行ってみました。「まだ何か残っているかもしれないよ」と言われて行った先には、静かに湧き続ける冷鉱泉が。
金気臭がする、13℃ほどの冷鉱泉。
ちょっと背徳的な香りが漂う状況になっていました^^;


現在営業していない温泉宿の傍にある源泉井戸では、未だに温泉が湧き続けています。
外から眺めるしかできないのがもどかしく感じました。
可燃性ガスと一緒に自噴しているこの源泉は、源泉温度23.3℃・湧出量毎分226リットル。
pH7.5・溶存成分計5.601g/kg・泉質は含重曹-食塩泉です。


季節が秋になろうとしている頃に向かったのは砂浜が続く海岸。
至る所から20℃台の温度の温泉が湧き出る海岸に圧倒されました。


海に向かって流れるのはすべて温泉です。
過去の調査では毎分7600リットル湧出していると報告されています。


夏場であれば砂浜でトドになりたいところでしたが、めっきり寒くなってきた季節ゆえ、温泉で手湯するだけにして戻りました。
資料によれば溶存物質計2.380g/kg・泉質は「組成上ではNa、SO4、Clが多い」と書かれていますので、この順番ですと含食塩-芒硝泉ということになります。


とにかくすごい量の自然湧出泉でした。


温泉仲間から教えて頂き、廃道になりつつある道を歩いて向かった先には、既に使われていない源泉が自噴していました。パイプの中をお湯が流れる音がしています。


そして、さらに奥に目を向けるとお湯が流れっぱなしになっていました。


このままでは熱いくらいの泉温です。
この源泉については手元の資料でも細かなデータがありません。
非常に寂しい場所でした。