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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
大雪高原山荘
- 2015/10/08 (Thu)
- 温泉紹介-上川 |
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北海道上川町。
1年のうちわずか4ヶ月ほどしか営業しない、大雪山系の中にある温泉宿です。
2003年に1度立ち寄ったことがあり、3年ほど前に再訪しようとしたものの、向かう途中でタイヤがバースト…ホイールまで壊れてしまい、温泉に入らず戻ったという苦い経験があります^^;
マイカー規制が始まる数日前に、リベンジで行くことができました。
日帰り入浴は10時30分からですが、層雲峡の朝風呂からの直行だったため1時間ほど早く到着。おかげで簡単な周辺の散策ができました。周辺の様子は別の記事にするかもしれません。
そうこうしている間に駐車場がなくなるくらい車でびっしりになりましたが、入浴待ちは私1人…他の方は全員登山客でした。
スタッフの方にお聞きするとOKということでしたので、5分ほど前に入館して湯銭を払いました。宿の歴史を綴ったパネルを見ながら廊下を進みます。
脱衣場入口です。飲料水があるのが嬉しいです。
昭和の雰囲気を残しながらも、きれいに保たれ手が入れられた脱衣場です。
木の棚に脱衣カゴ。貴重品ロッカーは別にありました。
日の光がふんだんに注ぎ、木の香りも感じるウッディで茶系の浴室です。浴室の色とお湯の色とのコントラストが鮮やかで、湯船に入る前から楽しくなる湯殿でした。
ちなみに、こちらが2003年当時の内湯です。
以前はタイル張りで使い込まれた感じがある壁となっていました。
それでも、全体の雰囲気を変えず改装されている印象です。
L字型をしている湯船は15人ほど入れそうな大きさがあります。
湯船の中で温度は42.2℃。
公式サイトでは「熊ゴロー」と呼ばれる湯口が湯船で堂々とお出迎え。
他に誰もいないのに見つめられている感じがするほど存在感たっぷりの湯口です。
湯量は豊富で、たっぷりとオーバーフローしています。
終始貸切状態で、ずっと独り占め。かけ流されるお湯を眺めながらのんびりしました。
さて、内湯を楽しんだ後は露天風呂へ。
秋晴れのほどよく暖かい天候で、露天風呂も気持ち良さそうです。
露天の湯口は岩と木の組み合わせです。
源泉に二価の鉄が含まれるのですが、この源泉ではほとんど酸化しないのでしょうか・・露天の湯口の周辺と切り欠き部分だけが茶色に染まり、鉄らしさを見ることができました。
露天風呂の湯船も10-15人ほど入れる大きさがあります。
温度は湯船の中で43.0℃。
この写真は2003年。周囲を囲む塀の違いで受ける印象がだいぶ異なるように感じますが、露天風呂の湯船は以前から変わっていないように見えます。
脱衣場に掲示されていた平成27年8月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「高原温泉(高原温泉A・B混合泉)」。
泉温47.0℃、湧出量※(自然湧出)。
pH2.9、蒸発残留物0.158g/kg、成分総計0.195g/kg。
泉質は単純酸性泉です。
保健所確認シールでは「該当なし」となっていますが、分析書の源泉名の項には「大浴場 内風呂 浴槽注入口 加水後」、余白には「加水比(源泉:水)≒7:3」と書かれていました。
お湯は内湯・露天ともにかけ流しで使用しています。
お湯自体は湯船の底まできれいに見えるほど透き通っていますが、中には白い湯の華が舞い、弱い硫化水素臭があります。酸性ゆえ傷にしみましたが、それも入っているうちに慣れ、印象としては優しい感じにさえ思えるようなお湯でした。
昔の記憶ではもっと硫黄泉っぽいお湯だったと思い、2003年当時のメモを見ると「お湯は白濁していて、底が見えないほどだった」と書いてあります。泉質も酸性硫化水素泉で、現在のお湯(総硫黄が1mg/kg程度)よりも硫黄が多かったのは間違いないようです。
昔の話はさておき、現在の高原温泉もとても良いお湯でした。天候にも恵まれ、独り占めでたっぷりお湯を楽しむことができ、久しぶりに行って良かったと思いました。
この山の中で毎年雪害を受けながら建物を毎年維持してゆくのは本当に大変だと思いますが、今後もずっと続けてほしいと思える温泉です。
入浴料は700円。
今年の営業はあと残り2日です。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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