+ green wing +

カウンターで湯銭を払い、中へ進みます。
料金の中にタオルセットや館内着が含まれている健康センターが多いのですが、ここはいずれも別料金の設定になっていて、両方とも必要ない私にとってはありがたい料金システムでした。


到着したのは夜中の3時。着いて早速浴室へ入ります。


カウンターでロッカーキーを渡されましたので、その番号へ。
脱衣場のロッカーは結構使い込まれている感じがしました。


時間も遅いので、急いで浴室へ入りました。この広い浴室を独占です。
入って右側に洗い場が並び、中央部分には真湯の浴槽がありました。
でも気になるのは温泉の湯船です。


左側に見えるのが、中温湯の湯船です。
10人ほど入れる大きさがあり、湯船の中で41.5℃ありました。
加えて、3条の打たせ湯が設置されています。


間近で見ると、この打たせ湯の周りだけ析出物でコーティングされたような状態になっていて壮観です。見ているだけで楽しい光景になっていました。
お湯そのものはほぼ透明で貝の澄まし汁のような濁りがあります。


中温湯のさらに奥には、扇形をした高温湯の湯船があります。
以前はバイブラバスだったようですが、現在は稼働していません。
こちらの湯船では温度は44.0℃。お湯はほぼ透明となっていました。
お湯は湯船からオーバーフローしています。


そして、こちらが「ゆとり風呂」と呼ばれる低温湯です。
3名が利用できる寝湯と5-6人ほどが入れる普通の湯船が一緒になった造りで、温度は40.8℃。一番温度が低いこの湯船では、他の湯船でほとんど感じない金気臭と茶色い湯の華がたくさん舞うのを見ながら、目でも鼻でも楽しめるお湯となっていました。
加水率や鮮度の差なのだろうと思いますが、温度の違う内湯の3つの湯船はそれぞれに違いが見られて興味深かったです。


さて、高温湯と低温湯の間のドアを抜けると露天風呂があります。
壁に囲まれていますが、湯船までのスペースが広く、夜の雰囲気も良い露天風呂です。


露天は7-8人が入れる大きさで、温度は41.5℃。


露天風呂の湯口もまた析出物で覆われていて見事でした。

脱衣場に掲示されている平成25年7月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「亀田温泉(湯都里の湯)」。
泉温69.7℃、湧出量は毎分546リットル(動力揚湯)。
pH6.8、蒸発残留物8.161g/kg、成分総計8.761g/kg。
泉質は含塩化土類-食塩泉です。
湯使いは加水あり・循環ろ過なし・殺菌なし。かけ流しです。
それぞれの湯船で少しずつ特徴が異なりますが、浸かるとキシキシ感があり、あがってからもしばらく汗が出るよく温まるお湯でした。


温泉に浸かった後は、2階の休憩所へ。正面に健康センターならではのリクライニングシートが並ぶ他、男女別の休憩室もあります。
大浴場は午前4時から清掃ということでしたが、スタッフの方が時々出てきて掃除を始めたそうにしてらっしゃったので、お風呂からは3時半頃にあがりました。そんなわけで正味30分も温泉には入っていないのですが、リクライニングシートに横になっていてもしばらく身体が温まったままで大変でした。


1階レストランでの朝食は500円と格安。ですが、リクライニングシートで2時間仮眠して朝6時にはここを出たため、朝食を食べる時間はありませんでした。
それでも、深夜でも時間を気にせず入館でき、入浴と仮眠ができるのがありがたい、道南では貴重な健康センター系の施設でした。

入浴料は600円。0時から4時までは割増料金1200円(合計1800円)です。