+ green wing +

非常に気さくな奥さんが出てきて、早速浴室へ案内されました。


中に入り、浴室へ向かいます。
この階段を降りたところに浴室があります。

途中で分析書を見てから浴室へ。
脱衣所にも、縮小コピーされた分析書がファイルに入って置いてありました。

手書きの掲示がいい味を出しています。


脱衣場入口です。
やはり、手書きの文字がいい味を出しています(笑)

広い脱衣所は一つだけ。
以前は男女別だったようですが、今は一箇所だけです。

低い木の棚の脱衣場です。
脱衣所から見える湯船が呼んでいました(笑)



浴室には、湯船一つのみ。混浴ですね。
洗い場も1ヶ所あるだけです。
7-8人ほど入れば一杯になりそうな大きさの湯船に、無色透明のきれいな温泉が注がれ、湯船から溢れていました。
3年ぶりにここに入りましたが、全く変わっていません。


隅にあるパイプが湯口となっています。
ちょうど入っている途中で、コポコポとお湯が注がれていました。


歴史を感じる浴室・湯船は決して「きれい」ではありませんが、ここに無色透明のお湯が注がれては静かに溢れる様子は大変良いものです。
湧出量に見合った湯船一つだけという構成、透き通った温泉、気さくな女将さん・・それだけでまた行きたいと思う場所でした。

掲示されている平成17年4月の分析書によれば、こちらのお湯は源泉「糠平温泉」。
泉温43.5℃、湧出量は毎分16リットルで自然湧出。
pH7.3、蒸発残留物0.932g/kg、成分総計1.101g/kg。
泉質は含重曹-食塩泉です。
湯使いは加水なし、循環・殺菌なし。
「気温により加温しております」と、分析書の上に張り紙あり。保険所確認シールもありました。
実際、湯船の中に熱交換器(で合っているのか心配ですが)が入っており、それで若干温度を上げる仕組みになっています(最初は壊れた機械が湯船に入ってるのかと思いました^^;)。


窓の外に水色の太いパイプが見えますが、


数百メートル先には湯小屋がありました。
源泉からの距離があるため冬季は加温が必要ですが、夏季は源泉そのままです。

無色透明で、そんなに長く入らないうちにゆっくり汗が出てくる柔らかいお湯。湯船の中ではキシキシした感触ですが、あがってからは肌がスベスベしていました。
たいへん良いお湯でした。

さて・・この湖水荘ですが、2010年6月後半で廃業します。
その後は別の持ち主の下で建物が壊され建てかえられるそうですが、温泉は引き続き引くものの、温泉宿として営業することはないだろうとのこと。
宿の最後の時期にこうしてお湯をいただけるのは、有難くもあり寂しくもありますね。

入浴料は300円です。
入れるチャンスは、あと2週間です。