+ green wing +
小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
札幌国際大学オープンカレッジに行く
11月6日、札幌市内で開かれた札幌国際大学オープンカレッジに行ってきました。
「観光にかけろ! 北海道の未来」と題して、全4回の講座が開かれるわけですが、6日はその2回目。
「温泉王国・北海道は、世界ブランドになれるのか 〜その魅力と将来性を語る〜」というテーマです。
まぁ、結局は温泉自体の話というより、外国人観光客に対する北海道の観光や温泉宿に関わる話の方が多く、話も随分それまくっていたわけですが・・
随所に笑いがあり、固有名詞がバンバン飛び出す面白い講座でした。
「観光にかけろ! 北海道の未来」と題して、全4回の講座が開かれるわけですが、6日はその2回目。
「温泉王国・北海道は、世界ブランドになれるのか 〜その魅力と将来性を語る〜」というテーマです。
まぁ、結局は温泉自体の話というより、外国人観光客に対する北海道の観光や温泉宿に関わる話の方が多く、話も随分それまくっていたわけですが・・
随所に笑いがあり、固有名詞がバンバン飛び出す面白い講座でした。
日本では少子化が進み、若者の旅行離れも起きている。
団塊の世代が少なくなれば、観光は疲弊していくだろう。
そういう要素に影響されない北海道を作る必要がある。
昨年日本には835万人の外国人観光客が来た。
そのうち、北海道に来たのは72万人で全体の10分の1にも満たない。
しかし、日経がアジア・オセアニア地区の観光客にしたアンケートによれば、日本で行きたい場所の第1位は「北海道」。
日本に来て何をしたいかという問いの第1位は「温泉」。
また、訪日経験がある人へのアンケートによれば、また行きたい場所の第1位は「北海道」であり、またやりたいことの第1位は「温泉」。
ところが、別のアンケートによれば北海道の宿の7割は「外国人に対応したくない」。
また、外国人観光客と接したことがある人も非常に少ないだろう。
安売りツアーで全国から来た会社旅行の代わりを外国人ツアーがしているだけという状態である。
(例えば沖縄なら、それに代わるような海外のリゾート地はあるだろうが)北海道は四季があり、他に対抗する地域がない。存在自体がブランドである。
日本人は「アメリカのハワイに行った」とは言わないが、それと同じようにアジア人は「日本の北海道に行った」とは言わない。
「北海道に行った」で通用するほどのブランドである。
なのに多くの外国人観光客は北海道へ来ていない、来ても地元の人と触れ合わない。
エージェントは北海道を「自然」だけで売り込んできた。
それでは外国人観光客は北海道の本当の良さを知らないまま通過する恐れがある。
日本人の礼儀正しさ・親切さ・おもてなしを発揮するためには、外国人観光客が1回目はツアーで来るとしても、2回目は個人で来てくれるようでなければならない。
それで、道民自体が北海道の持っているもの・持っていないもの・優位性のあるもの・行政にやってもらわなければならないものを知る必要がある。
それを知らなければ北海道は不景気という言葉の中でただ沈んでいくしかなくなるだろう。
天草に行った際、もう10年は来れないだろうと思っていたのに生憎の雨で写真も撮れないでいたが、宿の若い女性のスタッフに「今日はしっとりとしたよか日ですね」と言われてハッとした。
では・・洞爺でサミットがあった時ずっと雨だったが、同じように言えた支配人はいるだろうか。
「晴れていたら有珠山が見える」「晴れていたら羊蹄山が見える」「晴れていたら・・」
そう言って、悲しく追い討ちをかけるだろう。。
また、熊本の宿でパンフレットが欲しいと言ったら、わざわざカウンターから出てきて、向きもきちんとして手渡してくれた。
北海道の宿でそうしてくれるところがあるだろうか。
北海道の観光業界はコンビニ化されていて、本当のプロではない。
本来は観光関係の人に対してもっと教育的なアプローチをすべき。
国際化とはどういうことか。
例えば、みんなが英語を話せるようになることが国際化か。
何ヶ国語かの看板やメニュー、中華のバイキングを出すことが真の国際化と言えるのだろうか。
逆だったら(我々が外国に旅行したら)どう思うだろうか。
日本から行った留学生が恥ずかしい思いをするのは、言葉が話せない時ではない。
それよりも自分が生まれ育った場所の歴史を教えて欲しい、と聞かれたときに答えられなくて恥ずかしい思いをする。
例えば北海道について、アイヌの歴史から始まってそういうことを分かり易く話せるのが本当の国際人ではないか。
外国語の看板の方が異文化に触れている感じがするし、宿の人や地域の人がボディランゲージなどで会話しようとする気持ちが旅人に暖かい気持ちを作るのではないか。
真の国際化とは、真の地域性である。
外国人は、向こうにないものを求めて北海道に来る。
日本のスタンダードを知りたくて北海道に来るわけではない。
北海道のものが欲しくて北海道に来る。
そこにしかないものを求めてくるのが旅の意義である。
(実際に外国語の看板はあってもいいと思うが)、地域性を出さないと北海道は埋没する。
それに気付かなければ、他の産業と同じように北海道は東京の草刈場になるだけである。
ローカリティーについて言えば、現状は良くなりつつある。
以前は 対 本州(本州から見た北海道)で北海道は一くくりにして考えられていた。
だから、北海道のどこに行っても毛ガニが出たりしていた。
でも今は、北海道一くくりではなく、もっとその「土地」を小さく捉えるようになってきている。
それが 対 海外(海外から見た北海道)になることで、逆行していく恐れがあるのではないかと思う。
どこに行ってもカニやイカが出るのはエージェントの要請。
そういうすり込みがあるから、個人旅行の客にもカニを出す。
それで、客の側からも宿に対して動くべきである。
例えば、「何で函館に泊まってるのに根室、もしくはロシアのカニが出るのか、おかしいのではないか」と。
そうすることで宿の側も気付く。
道民自体が北海道のないもの・あるもの・優位性を知り、北海道を底上げしていくことが必要。
とりあえずここまで。
続きは次回に(・・気力があればw)。
あっ、私が話したことではないので、質問されても困ります(爆)
団塊の世代が少なくなれば、観光は疲弊していくだろう。
そういう要素に影響されない北海道を作る必要がある。
昨年日本には835万人の外国人観光客が来た。
そのうち、北海道に来たのは72万人で全体の10分の1にも満たない。
しかし、日経がアジア・オセアニア地区の観光客にしたアンケートによれば、日本で行きたい場所の第1位は「北海道」。
日本に来て何をしたいかという問いの第1位は「温泉」。
また、訪日経験がある人へのアンケートによれば、また行きたい場所の第1位は「北海道」であり、またやりたいことの第1位は「温泉」。
ところが、別のアンケートによれば北海道の宿の7割は「外国人に対応したくない」。
また、外国人観光客と接したことがある人も非常に少ないだろう。
安売りツアーで全国から来た会社旅行の代わりを外国人ツアーがしているだけという状態である。
(例えば沖縄なら、それに代わるような海外のリゾート地はあるだろうが)北海道は四季があり、他に対抗する地域がない。存在自体がブランドである。
日本人は「アメリカのハワイに行った」とは言わないが、それと同じようにアジア人は「日本の北海道に行った」とは言わない。
「北海道に行った」で通用するほどのブランドである。
なのに多くの外国人観光客は北海道へ来ていない、来ても地元の人と触れ合わない。
エージェントは北海道を「自然」だけで売り込んできた。
それでは外国人観光客は北海道の本当の良さを知らないまま通過する恐れがある。
日本人の礼儀正しさ・親切さ・おもてなしを発揮するためには、外国人観光客が1回目はツアーで来るとしても、2回目は個人で来てくれるようでなければならない。
それで、道民自体が北海道の持っているもの・持っていないもの・優位性のあるもの・行政にやってもらわなければならないものを知る必要がある。
それを知らなければ北海道は不景気という言葉の中でただ沈んでいくしかなくなるだろう。
天草に行った際、もう10年は来れないだろうと思っていたのに生憎の雨で写真も撮れないでいたが、宿の若い女性のスタッフに「今日はしっとりとしたよか日ですね」と言われてハッとした。
では・・洞爺でサミットがあった時ずっと雨だったが、同じように言えた支配人はいるだろうか。
「晴れていたら有珠山が見える」「晴れていたら羊蹄山が見える」「晴れていたら・・」
そう言って、悲しく追い討ちをかけるだろう。。
また、熊本の宿でパンフレットが欲しいと言ったら、わざわざカウンターから出てきて、向きもきちんとして手渡してくれた。
北海道の宿でそうしてくれるところがあるだろうか。
北海道の観光業界はコンビニ化されていて、本当のプロではない。
本来は観光関係の人に対してもっと教育的なアプローチをすべき。
国際化とはどういうことか。
例えば、みんなが英語を話せるようになることが国際化か。
何ヶ国語かの看板やメニュー、中華のバイキングを出すことが真の国際化と言えるのだろうか。
逆だったら(我々が外国に旅行したら)どう思うだろうか。
日本から行った留学生が恥ずかしい思いをするのは、言葉が話せない時ではない。
それよりも自分が生まれ育った場所の歴史を教えて欲しい、と聞かれたときに答えられなくて恥ずかしい思いをする。
例えば北海道について、アイヌの歴史から始まってそういうことを分かり易く話せるのが本当の国際人ではないか。
外国語の看板の方が異文化に触れている感じがするし、宿の人や地域の人がボディランゲージなどで会話しようとする気持ちが旅人に暖かい気持ちを作るのではないか。
真の国際化とは、真の地域性である。
外国人は、向こうにないものを求めて北海道に来る。
日本のスタンダードを知りたくて北海道に来るわけではない。
北海道のものが欲しくて北海道に来る。
そこにしかないものを求めてくるのが旅の意義である。
(実際に外国語の看板はあってもいいと思うが)、地域性を出さないと北海道は埋没する。
それに気付かなければ、他の産業と同じように北海道は東京の草刈場になるだけである。
ローカリティーについて言えば、現状は良くなりつつある。
以前は 対 本州(本州から見た北海道)で北海道は一くくりにして考えられていた。
だから、北海道のどこに行っても毛ガニが出たりしていた。
でも今は、北海道一くくりではなく、もっとその「土地」を小さく捉えるようになってきている。
それが 対 海外(海外から見た北海道)になることで、逆行していく恐れがあるのではないかと思う。
どこに行ってもカニやイカが出るのはエージェントの要請。
そういうすり込みがあるから、個人旅行の客にもカニを出す。
それで、客の側からも宿に対して動くべきである。
例えば、「何で函館に泊まってるのに根室、もしくはロシアのカニが出るのか、おかしいのではないか」と。
そうすることで宿の側も気付く。
道民自体が北海道のないもの・あるもの・優位性を知り、北海道を底上げしていくことが必要。
とりあえずここまで。
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あっ、私が話したことではないので、質問されても困ります(爆)
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のん
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男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
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