+ green wing +

フロントで湯銭を払い、「もみじ湯」と貸切湯の話を少しだけお聞きしてから、12階の大浴場に向かいました。エレベーターを降りると、脱衣場入口の横に広い休憩所があります。
脱衣場の手前にはウォーターサーバーがあり、お水と烏龍茶が並んでいました。


早速脱衣場に入ると、入口付近にタオル類が置いてある棚があります。
脱衣スペースは広く、木の棚に籐の籠が並びます。全体的に落ち着いた雰囲気です。


高層階にある内湯は冬でも明るく、非常に広々としています。また、洗い場がお湯に浸かっていてもほとんど見えない位置にあるので、気分的にもゆっくりできました。


全体写真で見ると大きな一つの浴槽に見えますが、仕切りが1箇所あり右がぬるめ・左があつめとなっています。右のぬるめの浴槽は20人ほど入れる大きさがあり、入浴時39.8℃。そして左の浴槽は15人ほど入れる大きさで、41.8℃でした。


露天風呂は8-10人ほど入れる大きさで、41.2℃。
浴槽の中からお湯が勢いよく出ていました。


日帰り入浴を受け付けている時間が1時間30分と短く、また鹿の湯よりも少し高めの湯銭のためか、立ち寄り時は私の前後に1人ずつ湯客がいただけで、この広い湯殿をほぼ独占して利用しました。



脱衣場に掲示されれている平成25年10月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「定山渓温泉（ホテル鹿の湯5号泉、33号泉の混合泉）」。
泉温67.1℃、湧出量記載なし（動力揚湯）。
pH6.7、蒸発残留物3.112g/kg、成分総計3.395g/kg。
泉質は食塩泉です。

湯使いは湯張り時のみ加水あり・浴槽内循環あり・殺菌あり。
湯口から出るお湯は源泉そのままということです。ぬるめの側で湯口近くにずっと入っていましたが、底には茶色い湯花がたくさん沈んでおり、温泉らしい雰囲気を感じました。
ツルキシからキシキシ感へと変わってゆく浴感があり、身体はゆっくりと温まってゆきます。
お湯に浸かっていても薬品臭はなく、快適に湯浴みができました。

チェックインの時間が始まる前あたりから女性スタッフが3分に1回くらいの頻度で浴室等々に出入りするようになり、それを見て丁度良い時間にあがることができました。
それまでの時間は私一人ではもったいないと思うほど広く清潔感のある湯殿で、温泉らしさを感じる優しい印象のお湯にとっぷりと浸かることができたので、十分満足です。

入浴料は1030円です。

なお、館内にある「もみじ湯」と貸切湯は宿泊者のみ利用可能。
10年ほど前に入るチャンスが一度あったのに逃していて、その事をふと思い出しました。