+ green wing +

何軒か温泉に浸かりながら夕方に到着。
ロビーで座って受付し、館内の説明をお聞きしました。
今回はネット予約ではなく直接電話で予約しましたが、電話先でも宿でも感じの良い応対でした。

お部屋は2階にあります。

階段を上がってすぐあるのが、共用の冷蔵庫やレンジ、ポットなどのコーナー。冷蔵庫には冷水が用意されています。


その奥には、トイレと洗面所。こちらも共用です。


素泊まりでネットで予約すると6畳のお部屋しか選べません。一人旅なら6畳でも十分ですが、通されたお部屋は既に暖房が入った8畳のお部屋で、ちょっと嬉しく思いました。
設備は写真に写っているものが全てです。布団はセルフで。タオルや歯ブラシなどは有料で利用できるようです。


さて、こちらの温泉は宿に隣接する別棟にあります。浴室は2つありますが男女別ではなく、中から鍵をかけてそれぞれに貸切で利用するシステムです。
ただこの日は直前の嵐で片側のドアが壊れたとのことで、右側の浴室だけが利用できるようになっていました。


ドアを開けるとすぐに脱衣場があり、靴を脱いで上がりました。奥行きはありますが、かなり幅が狭い脱衣場です。


こちらが浴室です。使い込まれたシンプルな湯殿。
洗い場はシャワー付きのカラン1基のみで、シャンプー等は備え付けられていました。


湯船は3-4人ほど入れる大きさがあります。
入浴時は湯船の中ほどで44.5℃。熱めでした。


湯口から出るお湯の温度は50.8℃。
ある程度バルブの調整が可能ですが、私が入った時は湯口からの湯量は毎分10-11ﾘｯﾄﾙでした。
寄り添うように加水用の蛇口がありますが、冬期間は凍結防止のためちょろちょろと水が流れるようになっています。

脱衣場に掲示されている平成23年3月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「しれとこ温泉（6号・9号・10号・11号・12号の混合泉）」。
泉温59.8℃（混合）、湧出量※（貯湯槽）。
pH6.8、蒸発残留物7.280g/kg、成分総計8.745g/kg。
泉質は含重曹-食塩泉です。
お客さんが加水する可能性はありますが、このお湯を循環ろ過・殺菌することなくそのままかけ流しで使用しています。


湯船のお湯はエイジングして食塩泉らしい色になっていますが、湯口から流れるお湯は透明の新鮮なお湯です。

湯口からのお湯には特に金気臭があり、浸かっていると食塩泉らしく、だんだん肌の上を指が滑らなくなってきます。湯船を出ると浴室が涼しいくらいだったので湯当たりはしませんでしたが、短い時間で身体が温まり、すぐ汗が出てあまり長居できませんでした。


お湯は切欠き部分からかけ流されています。
鉄イオンの影響でしょうか、茶色く色付いています。

温泉棟は翌朝9時まで夜通し利用可能。到着後すぐ・寝る前・朝と３度温泉に浸かり、たっぷり良いお湯を楽しみました。
常に貸切で利用できるのも良かったです。
今回は素泊まりでしたが、受付時にとても良い香りがしていて、次の機会があったら食事付きで宿泊したいと思う宿でした。

なお、温泉は日帰り入浴はなく宿泊のみです。
宿泊料は素泊まり3000円から。


宿を出て海岸に移動すると見事な流氷。この冬の時期ならではの印象深い景色で、こちらも十分楽しみました。