+ green wing +

ある小さな温泉地で、持っている温泉リストに聞いたことがない温泉宿の名前がありました。
その土地には一度行ったことがあるものの、温泉宿なんて記憶になく、近くまで行ったので探検してみることにしました。

まずは車でぐるっと様子見。
民家しかないよなぁ〜。
そういう時は、地元の方に聞くべし。

駐車場の隣の畑で作業をしている第一町民の方がいたので声をかけてみました。
「あの〜・・この辺に〇〇ってありませんでした?」
「あ〜、それならもう随分前になくなったよ。向こうのほうにあったみたいだけど」
やっぱり廃業してたのか・・
この土地に沸く温泉に、きちんとした湯船(という言い方はおかしいかもしれませんが)で入れるチャンスはないわけだ。。
お礼を言って、畑を出ました。


・・・・・?
音がする。。
お湯の流れる音。

ここ、よく見るとずっと湯気が屋根から上がってるし。
お湯が湯船から溢れる音がずっとしてる。

ふと側溝を見ると・・
この記事の最初の写真がそうなのですが、側溝に流れてるのは温泉のようでした。


その場を離れて、さらに近くを探検します。
あの辺も怪しいよなぁ〜。
と思い、岩場に降りてみました。

ちょっと歩いて、たどり着いたのがここ。

見るからに温泉っぽいですが、触ってみるとやはりぬるめの温泉でした。
たぶん35℃前後だと思われるお湯が流れています。

この堤防の上に上がってみると・・
脱衣所と露天風呂がありました。

でも、誰も使っていない様子です。

戻る途中で、もう別の地元の方がいたので話しかけました。
「すいません、この辺で温泉に入るとしたらどこですか?」
「そうだね、この辺では・・(あちこち説明してくれた)」
「実は、この辺に○荘っていう宿があったって聞いたので、今はどうなってるのかな〜と思って来てみたんです(云々)」
「あぁ、あそこは(近くに公営の温泉)ができて人が来なくなってやめたらしいよ。今は別荘みたいになっていて週に一回くらいしか来ないのさ。今日は来てないみたいだな・・
ほら、あそこに脱衣所と露天風呂だけ残ってるよ」
（上の写真の場所です）
・・さっき見てきたところだ(笑)

「さっきこの近くを見てきたんですけど、けっこうあちこちから温泉沸いてますよね〜。
この辺のおうちはみんな温泉引いてるんですか?」
「いや、昔はそういう（自宅に温泉引きませんかという）話もあったみたいだけど、ワシがここに引っ越してきたときにはもうそういうのはなかったよ。ここで温泉を引いてるのは2軒だけさ」
と、その2軒を指差してます。


ほう・・・・


最初に怪しいと思っていたあの民家と、
外に露天風呂があるあの別荘のような家。
話を聞く前に、2軒とも見つけてました(笑)

この2軒はいずれもボーリング泉のデータには載っていないため、それぞれ自然湧出の温泉を使っているものと想像しています。
羨ましい限りですしお湯に触れてみたい気持ちもありますが、ある程度の情報を聞けただけも満足。
こういうところ、まだまだあるんでしょうね。

あるムシがいっぱいいたので、このブログの中ではムシムシ温泉（仮）としておきます(笑)