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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
新栄館
- 2008/01/24 (Thu)
- 温泉紹介-渡島 |
- CM(2) |
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新栄館の歴史は古く、明治36年開業。
新栄館という名前は4番目の名前で、重陽館→菊の湯→暖香苑(園?)→新栄館とのこと。
ニシン漁で賑わった頃近くに遊郭があり、お金を持つ人も多く出入りしていて、この宿には隠れ賭博部屋があるそうです。大正・昭和と増築をし、いずれも現在残っています。
館主の方に直接湯銭を払い、廊下を進みます。
何度来ても、この階段を降りてゆくと楽しさを感じます。
脱衣場も変わっていないようで安心しました。
見たところ先客がいないようですので、急いで中へ入りました。
この湯治場の雰囲気を感じる静かな浴室が素晴らしいです。
冬に湯気がすごくて奥の湯船が見えないほどだったことがありましたが、この度はそれもなく抜群の雰囲気でした。
この浴室、実は創業時は木製の湯船でしたが、昭和26年に改装。
でも基本的には最初の姿のまま現在に至ってるそうです。
とても静かでゆっくりできる浴室です。
奥の二つの湯船は源泉から溝を通って直接、手前に湯船は湯船の近くにはこのような貯湯槽があり、ここから湯船に注がれています。手前の湯船に届くように加水用のパイプが伸びていて、少し加水しないと入れない温度だったので利用しました。
奥の2つの湯船は、入れる温度ではなかったため手前の湯船でゆっくりしました。
なお、以前は手前の湯船が41.6℃、右奥の湯船が43.2℃、左奥の湯船が41.0℃。
いずれも入れる温度だったのでより楽しめた記憶があります。
貯湯槽の横にスノコが敷いてあり、体を洗うのはそこでということになりますが、カランなどはありません。本当に、純粋にお湯を楽しめる場所だと思います。
湯船の周りは温泉成分が堆積しています。
視覚的にも足裏の感触も心地よいですね。
お湯に浸かりながらわくわくしてしまいます(笑)
壁には昭和10年の分析書が掲示されています。
これも時代を感じる貴重な掲示です。
内容を読むと、弱アルカリ性で固形物総量は5.170g/kgの食塩泉。
以前より文字が薄くなって読みにくくなっているような気が・・。
さて、この分析書と今のお湯の内容は多少違うようです。
というのは、以前は湯船の底から自噴していたそうですが、その後ボーリングし直しているからです。それでも、一般用に約130の泉源がある濁川の中で一番浅いのが新栄館。
資料によれば、現在地下13メートルだそうです。
泉質は含ホウ酸・含土類・食塩泉。成分総計は9.067g/kg。
口に含むと若干の塩味を感じる、ほぼ透明の新鮮なお湯です。
湯船の底まできれいに見えるのは濁川地区の他の温泉と違うところ。
お湯の流れる音を聞き、湯の香りを嗅ぎ、湯の柔らかさとキシキシした肌触りを感じ、ちょっと味見をしつつ目でも楽しめる・・五感で楽しめる浴室です。
ここの心地良さは、言葉では表現しにくいですね。。
温泉巡りを始めて間もない頃に入り、とても影響を受けた温泉でもあります。
老朽化のため浴室内に柱が立ちましたが、変わったのはそれくらいでしょう。
貸切状態でゆっくりお湯に浸からせていただき、さっぱりして出てきました。
入浴料は400円。
女性は女性専用の浴室がありますが、ここに入ることも可能なようです。
詳しくは現地でご確認ください。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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この記事へのコメント
無題
新栄館はなつかしいですね〜
ワクワク度が2年前より、かなりきてます(笑)
油が浮いたような・・・湯花。また行きたいです。
無題
濁川地区は一カ所しか入らないことが多いので、私もまだ未湯のところが何件かあります^^;
連続で入ろうと思っても、一件でかなり満足しちゃうんですよね(笑)
ぴかリンさんは春までに制覇でしょうか。
新栄館の浴室は、行ったばかりの私もワクワクしてまた行きたくなります(笑)