+ green wing +

受付のカウンターで湯銭を払い、中へ入りました。

カラフルな柄のカーペットの廊下を進みます。


廊下の奥に男湯の入口がありました。


男湯の入口からさらに奥へ進むと、広い休憩所があります。湯上りにのんびりできそうですね。

さて、男湯の暖簾をくぐり中へ入ると・・

男湯専用休憩室も、明るくて広いスペースとなっています。
窓の外にはポロト湖が見え、休憩するにはここで十分です。


脱衣所はこの休憩室の横にあります。
脱衣所で分析書などを読んだ後、浴室へ。


浴室の左右の壁いっぱいの幅の、大きな湯船です。
湯船はこの8-10人ほど入れそうな内湯一つのみ。


お湯の色が濃いですね〜。
湯船の底は見えなくて、黒いと表現しても良いかもしれません。


湯口は湯船の中にあります。
湯船の中央でお湯の温度は41.9℃ありました。

脱衣場に掲示されている平成21年10月の分析書によれば、こちらの温泉（452-015）は源泉名「ポロト温泉」。
泉温47.4℃、湧出量記載なし（動力揚湯）。
pH8.8、蒸発残留物0.591g/kg、成分総計0.768g/kg。
泉質はアルカリ性単純温泉です。
なお、腐植質が0.4mg/kg含まれています。

ちなみに以前掲示されていた前の分析書では、泉温49.3℃・湧出量は毎分100ﾘｯﾄﾙ・pH8.4・成分総計0.795g/kg・腐植質11.1mg/kgの単純温泉となっていました。


湯使いについての記載はありませんでしたが、このお湯をそのままかけ流しで使用しているようです。
湯船に浸かるとお湯が湯船全体から気持ち良く溢れます。
ふんわり香るモール臭、ヌルヌルツルツルで柔らかい素晴らしい浴感、浸かると間もなく出てくる汗･･･変わらず良い湯でした。
なお、カランのお湯と脱衣所にある洗面台のお湯の方からも温泉が出てきます。なんとも贅沢な使い方です。

以前入った時は、写真なんて全く無理なほど混んでいましたが、かなりタイミングが良かったらしく、湯船で1人でしばらくゆっくり浸かることが出来ました。

入浴料は400円です。

さて…このポロト温泉ですが、報道されていた通り国が博物館などを建てる用地にここが含まれており、この場所で温泉の営業を続けられるのはあとわずかかもしれません。

そのまま閉館となるか移転するかが決まるのは来年度のようですが、いずれにしてもこの場所のポロト温泉はなくなります。

白老町の中心部にはポロト温泉の他に（以前ヴィラスピカしらおいと同じ源泉を使っていた）高齢者専用の浴場が1軒ありますが、その浴場も廃止が決まっているのを少しだけ延長している状態で、このままでは公衆浴場が1軒もなくなるというお話でした。
最終的に町がどう判断するか分かりませんが、地元の方のためにも何とか移転して営業を続けられれば･･･と願うばかりです。

（2014年9月3日追記）