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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
小谷石薬師堂冷泉
- 2013/05/14 (Tue)
- 謎の湯・野湯 |
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この地区に着く手前にも、ふと目が留まるものがあったりしますが…海岸線の道路を走りながら先へ進みました。
薬師堂には鍵がかかっていて入れませんでしたが、その外には「薬師湯」があります。
こちらがその「薬師湯」です。「硫黄香る信仰の泉」という看板は以前はなかったように記憶しています。
変わらず地元の方に守られているのを感じました。
車から降りるとすぐに感じる、硫黄の香りがする冷泉です。
以前来た時はもっと透明感があって中に白い湯の花が漂っているのが見えましたが、今回は濁った湯色となっていました。
温度は約11℃と冷たく、分析書等はありません。
これを「湯口」と読んでいいか分かりませんが・・
ご覧の通り、湯口も白い湯の花でびっしりです。
手で触れると非常にヌルヌル感があり、乾いてからもずっと手がすべすべしていました。
また少しだけ口に含むと・・以前は少し苦味がありましたが、今回は硫黄臭の他はほとんどなく・・雨の日だったので、その影響を受けていたのかもしれません。
送湯パイプはすぐ横に流れる川に沿ってあるようでしたが、すぐに見えなくなって出所などは分かりませんでした。
そのパイプを探そうと少し川に沿って歩くと・・
川床は茶色く色づいていて、その奥に見える巨大な砂防ダムからも茶色い流れが確認できました。
この小さな地区は3本の沢伝いに民家がありますが、この写真の(3本のうち最も手前の)沢は「湯ノ沢」と呼ばれています。
過去の文献を見るとこの地区は「いちじるしい温泉変質によると思われる粘土化」を受けており、「温泉作用の末期に生じた褐鉄鉱鉱床なども見られ」ると記載されていました。
一番奥の「上ノ沢」も川床が茶色く色づいていました。
この地区は過去に大雨による災害で3つの沢すべてで土石流が発生し、甚大な被害を受けています。
その後崩れた場所はコンクリで固められ沢に大きな砂防ダムができ、温泉作用を受けた土壌を直接見ることはできなくなりましたが、昔の火山活動でできたこの地形と相まって、その名残は少しだけ見られたような気がしました。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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