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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。

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せいわ温泉ルオント

外観

北海道幌加内町。
立ち寄った時、隣接する道の駅では除雪車が動けなくなって除雪車に引き上げられていました…道北がそれほどの猛吹雪に見舞われた真っ最中、ほぼ10年ぶりに立ち寄ってきました。

かつては政和温泉駅前に温泉旅館があり、少ないながらネット上でもその宿の写真を見ることができます。その宿が廃業した数年後に、この施設が完成しています。

さて、湯銭を払って中へ進みます。
脱衣場入口
男湯の暖簾が裏返しになっているような気がしますが、気にせず中へ。

脱衣場
木の棚に脱衣籠の脱衣場です。
天気が悪い日のためか、先客は誰もいませんでした。

内湯
中へ入ると出入口付近にサウナがあり、その正面に温泉ではない浴槽が並びます。
右側に水風呂と一部寝湯となっている薬湯槽、左側の半円形の浴槽は「重曹槽」と書かれています。温泉っぽい名前ですが、脱衣場の案内図には水道水使用と記載されていました。
重曹槽の壁の向こうが洗い場となっています。

内湯は循環
内湯の最も奥の窓際に、温泉浴槽があります。
黄色透明のお湯となっていますが・・・

10年前
実は10年ほど前に立ち寄った時はほぼ透明で特徴のない感じでした。
その時と比べると、だいぶ温泉らしい気分になります。
浴槽の大きさは6-7人ほど入れるもの。お湯は循環していました。

露天風呂
露天風呂に出てみると、外は雪だらけ。
それでも内湯よりも濃い黄褐色のお湯の色に惹かれました。
そして露天風呂も以前より濃い色になった印象です。

露天の湯口
この露天風呂は加温・殺菌ありですが、循環ろ過はしていません。そのため湯口の周りには色付きがあり、内湯よりもしっかりとした浴感がありました。

脱衣場に掲示されている平成21年2月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「三頭の湯、三頭の湯2号 混合泉」。
泉温7.6℃、湧出量※(混合)。
pH6.4、蒸発残留物4.571g/kg、成分総計4.772g/kg。
泉質は弱食塩泉です。

2本の源泉の別個の分析はされていません。
手元の資料では1本のデータのみ載っていて(339-001)、それによると泉温8.4℃・湧出量毎分35リットル・pH6.9・溶存成分9.078g/kgの食塩泉となっています。

湯使いは前述のとおり、内湯が加温・循環ろ過・殺菌あり。
露天風呂が加温・殺菌あり。お湯からは薬品臭を感じました。
露天風呂が茶色く染まるのは源泉に含まれる第一鉄イオン(16.6mg/kg)の影響と思われますが、鉄と殺菌が反応してしまい、茶色い物質が浴槽内にいっぱい。金気臭などは感じませんでした。
それでも体は程よく温まり、食塩泉らしさは感じることができました。

温泉浴槽
ちょうど上がる頃に一人お客さんが来ましたが、10年前に来た時と変わらずきれいに保たれた湯殿でお湯を独占でき、ゆっくりできました。
人口わずか1600人ほどの小さな町の温泉ですが、これからも長く営業してほしいと感じています。

入浴料は500円です。
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プロフィール

HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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