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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。

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かんの温泉・宿泊棟「こもれび荘」

外観

北海道鹿追町。
前の2つの記事では温泉棟の2つの浴室を紹介しましたが、この記事ではその奥にある宿泊棟のこもれび荘と、外の写真をいくつか載せたいと思います。

まず建物に入る前に・・・
パヨカ旅人の湯
駐車場から歩いてすぐのところに「パヨカ(さすらう)旅人の湯」という無料の足湯があります。ただ、こちらは雪とお湯の温さのため冬季の利用は厳しい状況でした。

集湯槽?
そこから少し建物側、左に集湯槽のようなものがあります。

染み出しあり
その周辺からもお湯が染み出していて、わずかに湯気が上がっていました。温度は30℃ほどだったと記憶しています。

源泉
こもれび荘のすぐ前には「源泉」という札が立てられた泉源があります。どこで使われているものか確認できませんでしたが、このパイプは集湯槽へと続いていました。

こもれび荘
というわけで、こもれび荘に到着です。

階段を登る
客室は2階と3階にあり、玄関から階段で進むと、3階にこのような休憩スペースが用意されていました。宿泊時にはここでのんびりできそうです。

廊下
そこから廊下を進むと、客室が並んでいます。

客室
鍵を開けるのにちょっとしたコツが要る客室のドアを開けると、とても綺麗な洋室のお部屋となっていました。部屋の隅に重厚感がある立派なペレットストーブがありますが、実際の暖房にはファンヒーターが使われています。
同じペレットストーブは客室・すべての脱衣場やロビー等にもありますが、ほとんど使用されていません。統一されたインテリアのような役割になっていました。

タオル等
備品
部屋に入ってすぐ右側のクローゼットには、浴衣やタオルの他にスリッパ中敷シートまで用意されていました。クローゼットの横にはシンク、机、冷蔵庫(空)、お茶セット、壁掛けTVなど。他に洗面台もあり、客室も充実しています。

1Fロビー
1階に戻りますと、階段下にパブリックスペースと売店。

1Fレストラン
レストラン夕来(ゆーくる)。宿泊者の食事もここで。

浴室入口
そして、廊下の奥に楽しみだったもう一つの浴室、「イコロ・ボッカ(宝物が湧き上がる)の湯」の入口があります。

脱衣場
脱衣場は温泉棟と共通のイメージです。
ここは本当に楽しみでしたので、急いで浴室へ向かいました。

イコロ・ボッカの湯
陽の光が差し、湯気が上がる素晴らしい湯殿です。
寿老の湯時代は内湯でしたが、現在はまた露天に戻っています。
とはいえ、長く伸ばした屋根のおかげで冬でも快適。
左側に塀が見えますが、その塀の向こうが洗い場です。

洗い場
ここは凍らないよう水が流しっぱなしになっていました。
そのため、冬にここを歩くのは大変です。

足元湧出
うまく気泡が撮れませんでしたが、この湯船は変わらず足元湧出泉。雰囲気だけではなく、湧きたての新鮮な温泉の力強さも楽しめる素晴らしい湯船です。
湯船の中で約42.5℃、場所によってはさらに熱く、いつまでも入っていたいと思いながら長湯ができないもどかしさがありましたが、波切の湯と並んで”かんの温泉らしさ”を感じる、印象に残る湯殿でした。

平成25年10月の分析書によれば、この源泉は源泉名「管野温泉(源泉5号)」。
泉温56.4℃、湧出量空欄(自然湧出)。
pH7.8、蒸発残留物3.367g/kg、成分総計3.601g/kg。
泉質は含重曹-食塩泉です。

お湯の痕
ふと見ると、湯船よりはるかに高い位置にお湯の痕が残っています。脱衣場との間のドアにもこの痕が残っていますが、それは床面より高い位置。もしかすると、休業中は建物の中までお湯浸しになっていたのかもしれません。

素晴らしいお湯でした
それにしても、「宝物が湧き上がる湯」という新しい名前がぴったりの湯殿でした。
なお、この写真では男湯の暖簾がかかっていますが、イコロ・ボッカの湯は温泉棟と同じタイミングで清掃となり、その後女湯となっていました。

そして、こもれび荘にはもう一つの湯船があります。
脱衣場へ
建物の外、奥にあるそちらはまだ使用されていませんが、なんとスタッフの方が通路を雪かきしてくださり、見せていただく事が出来ました。

脱衣小屋
この小さな建物が脱衣小屋となります。

小屋の中
造りはシンプル。

幾稲鳴滝の湯
この湯船が、幾稲鳴滝(いねなるたき)の湯です。
こちらもイチイの木でできた福禄の湯そのままの姿でした。
除雪前まではお湯が流れっぱなしになっていたようですが、お湯を入れ替えて下さるとの配慮で、行った時は空でした^^;

湯口
湯口の周辺
そんな理由で、見られたのは湯口のみ。また、湯口とは別のパイプ2本から出る温泉によって湯船の周辺が鮮やかなオレンジ色になっています。この湯船については分析書がありません。
ここは宿泊者専用の貸切浴室になるようで、再訪して浸かる楽しみができました。

さて、全部の湯船を訪ねた後はレストラン・・・の奥の宴会場へ。
宴会場
大きなテーブルが2つ並んでいます。

夕食
どんどんお料理が並べられていきます。

撮影用
その横で、撮影用のお料理が並べられると・・・

撮影中
次々と撮影タイム。

こちらも撮影中
お鍋の蓋を開けたら、やはり撮影タイム(笑)




おいしいお食事でした
みんなで温泉話をしながら、デザートの黒蜜プリンまで美味しいお食事を頂きました。

ということで・・・今年もぶらんとマガジン社に声をかけていただき、再開したかんの温泉で「温泉マニア座談会」が開かれました。
HO 2015 3月号
今回のメンバーは、ぼさんいわさんじゅんさんぴかリンさんこばんさん・私の6人です。皆で話した内容の一部は、本日発売のHO 3月号(Vol.88)「歓迎!温泉マニア御一行様」という記事に掲載されています。

10ページの記事です
最初にこの企画が行われたのが以前の菅野温泉。再びこの温泉に戻ってきて、そこに私がいるのが少し不思議な気分でした。

私は翌日の朝に関東に飛ぶ予定があったため宿泊をせず、日付が変わる頃までの参加でしたが、沢山の素敵なお湯に浸かることができ、本当に楽しい時間でした。
また、少人数&まだ慣れていないためか本当にお忙しそうでしたが、スタッフの方からおもてなしの気持ちを十分に感じる対応をして頂き、おかげで滞在中は気持ちよく過ごすことができました。
おいしいお食事でした
ぶらんとマガジン社及びかんの温泉の皆さまに感謝です♪
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プロフィール

HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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