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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
国民宿舎 雪秩父
- 2013/08/27 (Tue)
- 温泉紹介-後志 |
- CM(1) |
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フロントで湯銭を払い、脱衣場へ向かいます。
脱衣場は階段を降りたところにあるようです。
昭和な雰囲気そのままの、広々とした脱衣場です。この脱衣場だけで期待できそうな予感がして、早速浴室に向かいました。
内湯には湯船が2つあります。
入って右側にあるのが、この「鉄鉱泉」です。
7-8人ほど入れそうな大きさで、湯船の中で42.1℃。
黄色がかった透明のお湯で、アブラ臭がしていました。
しっとりキシキシした感じのお湯です。
そして左側にあるのは「硫黄泉」。
こちらも7-8人ほど入れそうで、湯船の中で40.1℃。
青みがかって見えるグレーの湯で、心地よい硫化水素臭あり。
無理なく浸かれる温度で長湯向きです。
湯船の底が見えないほどのお湯でした。
この2種類のお湯が、露天風呂でも使われています。
内湯を出ると廊下になっています。
廊下を進むと、露天風呂群が目に入ってきました。
まず手前にあるのが「ふれあいの湯」。
楕円形をした硫黄泉の湯船で、湯口では53℃ほどありますが湯船の中では39.6℃。
その奥にあるのが、「桧風呂」。硫黄泉の湯船です。
ここは熱めで43.6℃ありました。
ここで階段を降りると、2つの湯船があります。
こちらが「よぞらの湯」。
屋根がない丸太作りで、硫黄泉の湯船です。
ここは湯船の片側がベンチ、もう片側は寝湯となっていて、名前の通り座って&寝て空を見上げられるようになっていました。
湯船の中で41.3℃。熱い湯が流れ込んできますが、ここで過ごす時間が一番長かったです。
すばらしいアイデアの湯船だと思いました。
よぞらの湯の向かい側にあるのが「やすらぎの湯」で、露天風呂の中では唯一の鉄鉱泉の湯船です。
以前はバイブラバスだったようですが、今は停止中。
大きな円形で、温度は40.4℃。
しっとりしながらもしつこくないので、硫黄泉の合間に、仕上げの湯としてもぴったりでした。
そこからさらに階段を降りると、「大湯沼の湯」です。
露天風呂の中では最も大きい硫黄泉の湯船で、40.4℃。
塀の向こうには大湯沼が見えていました。
休憩室に掲示されている平成20年11月の分析書によりますと、「硫黄泉」の方は源泉名「湯本温泉(雪秩父/硫黄泉)」。
泉温56.8℃、湧出量※(自然湧出)。
pH3.9、蒸発残留物0.153g/kg、成分総計0.557g/kg。
泉質は硫化水素泉です。
さらに平成19年9月の分析書によれば、「鉄鉱泉」(427-060)の方は源泉名「湯本温泉(雪秩父)」。
泉温62.8℃、湧出量記載なし(動力揚湯)。
pH6.2、蒸発残留物0.541g/kg、成分総計0.841g/kg。
泉質は単純温泉です。
成分的には含土類-重曹泉。
(鉄鉱泉と呼ばれていますが、総鉄イオンは3.9mg/kgです)
階段の所にある掲示物には「加水なし、加温なし、放流式のかけ流し」と記載されていますが、保健所確認シールは「該当あり」。どこで該当しているのか分かりませんが、全ての湯船でかけ流しとなっています。
内湯の2つの湯船だけでも満足でしたが、開放感に溢れる5つの露天風呂が、さらに楽しさを高めます。
ニセコ大湯沼のイメージそのままの「硫黄泉」に、湯浴みのアクセントとなるクセのない「鉄鉱泉」。この2種類の湯に交互に浸かりながら、かなり長い時間のんびりする事ができました。
硫黄泉のお湯の香りは次の日でもしっかり肌に残っており、肌はスベスベ。満足でした。
蘭越町の議会議事録(PDFファイルです)を見ると、この裏にあるチセヌプリスキー場は昨シーズンをもって営業を休止。雪秩父も建て替えが検討されているようです。
入浴料は500円です。
追記※2014年3月末で閉館することが正式に決まりました。そして2015年には日帰り入浴施設としてリニューアルオープンする予定です。蘭越町の方にお聞きしましたが、露天風呂部分は現在のままとのことで、建物(内湯)がどうなるのか楽しみです。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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この記事へのコメント
無題
毎年、五色温泉には伺うのですが、
雪秩父のお湯はご無沙汰しておりました。
近しい方に建て替えされるとお聞きしておりましたが、
議会議事録もじっくり拝見し、複雑なご事情も分かりました。
泥湯も大好きなので、次回は伺って来たいと思います。
Re:無題
こんばんは~^^
実は私も、少し前にこちらが日帰り専用の施設に建て替えられるらしいと聞いて、慌てて伺った次第です。廃業したチセハウスと、「紅葉音」になる前のちせの湯には立ち寄った事があるのですが、ここは未湯でした^^;
議事録を読むと、町長もだいぶ悩んでおられるようで…。今後のニュースも見逃さないようにしたいです。