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1冊目は「函館温泉旅本」。
「函館」となっていますが、実際には道南の温泉施設に加え、少ないながら飲食店などの情報も載っています。
また、単なるガイドブックではなく、入浴して付属の台紙にスタンプを溜めると「みなみ北海道湯巡り　温泉達人」に認定してもらえたり、温泉で使える100円チケットなども付属。
別府温泉道のシステムに何となく似ている感じです。
また、これを持参すれば普段日帰り入浴を受けていない幾つかの宿で日帰り入浴が可能になります。
その特典だけでも正直嬉しいです(笑)
各特典の期限は2013年5月31日まで。まだまだありますので、道南で湯巡りをするのに1冊あって損はないかと思います。
函館市内のセブンイレブンほか、札幌でも（限られていますが）販売しています。税込み550円。


9月20日に発売になったばかりの「北海道温泉大図鑑」。
筆者がこれまで取材した800施設以上の施設の中から、565箇所の施設を紹介しています。
マニアックな施設はあまり載っていませんし、（取材してから時間が経っているからでしょう）ごく一部に古い情報がそのまま載っていますが、これだけの情報量の割にはそういう箇所は少なく、これ1冊あれば北海道の温泉のガイドとしてはかなり使えそうです。
税込み2,625円。


「北海道Walker特別編集 北海道日帰り温泉マル得本」。
道内あちこちの書店・コンビニで販売しているこのガイドブックは、掲載されている施設数はそれほど多くありませんが、タイトル通り「お得に温泉に入る」情報が結構載っています。
私も「てしかがえこリストバンド」を購入した後、このガイドでリストバンドが使える宿を確認しながら湯巡りしました。見やすい体裁でけっこう使いやすいガイドです。
手前味噌で恐縮ですが、個人的には私が撮った写真が載っているガイドでもあります^^;
税込み580円です。


「温泉番長ほっかいどう　book2」
残念ながら今年購入した温泉本の中で、最も使えないガイド。
冒頭に記載されている、筆者の「自分より大きい相手と独りで闘う」というスタンスは分かりやすいですが、本書の中で最も攻撃の対象とされているのは、温泉ブロガーなどの個人です。
そもそも出版社が取材して書いた物と、個人が書いた物を同じ土俵で比べ批判するのはプロとして恥ずかしい事ではないかと。
また「温泉ガイド」には場違いな原発や知事批判も内容が稚拙で、限られた紙面上でわざわざ書く理由が分かりません。

時折「現金決済のみ」「自前で改築」を褒めている部分もありますが、その業界の方々にとってはそれは別の悪い側面がある可能性も意味します。
また私も小さな宿を応援していますが、別の側面から見れば、小さな宿には逆立ちしてもできない役割を大きな宿が担っている面もあり、単純に「大きい＝悪い」とは決して言えないのです。

載せるべきでない施設が幾つか載っていたり、施設によっては現状とは全く異なる何年も前の情報しか載っていない等、不備も多い。これほどあやふやなガイドは珍しいです。
「私、こんなにも前から今まで何度も温泉に行って、きちんと取材もしてるんです、すごいでしょ？そんなすごい俺様が温泉のこと何も分からないお前たちにいろいろ教えてあげるよ」という筆者の自己満足に付き合っても良い、心の広い方にお薦めです。
税込み780円。