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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。

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ホロカ温泉旅館

外観

北海道上士幌町。
2軒の温泉宿からなる幌加温泉の1軒です。
糠平温泉の日帰り入浴全制覇を目指していた私ですが、二日目(帰る日)になって、山湖荘と森のふくろうが午後3時以降でないと入浴できないことが分かり、早々に諦めて帰路へ。その途中で久しぶりに立ち寄りました。

ここの男湯は北海道の方ならずとも、温泉好きな方ならよくご存知かと思います。
人懐っこいワンちゃんはこの日はお昼寝中^^;
熱烈なお出迎えはありませんでした。

さて、あの浴室は「成長」しているのかなと期待しつつ浴室に入ると・・
析出物の床
お〜・・何度見てもすごいこの浴室。

床が既に床とは呼べない状況になっていて、析出物のため足裏がざらざらします。
洗い場がないのでその必要はありませんが、凸凹すぎて床に座ることができない^^;
この高低差ですから、仕方ないでしょう。

この床のほぼ全域を、湯船から溢れたお湯が流れています。
源泉かけ流しというか・・ドバドバたれ流し(笑)
湯船に浸かってお湯が減っても、即元通りの湯量です。

湯船は3つあります。
まず一番手前に、打たせ湯?付きの湯船。
打たせ湯
この湯船は湯船に見えません(笑)
湯船から溢れた本物の温泉が作る造形に、ただ驚くばかりです。


硫黄泉と食塩泉
左側にあるのは硫黄泉。最も大きく深いこの湯船、青白いお湯です。
夏は熱すぎて入れませんでしたが、この度はしっかり浸かってくることが出来ました。
温度もぴったりで、薄めの硫黄の香りが心地よかったです。

最も奥にあるのが食塩泉。
硫黄泉より温度が低いこの湯船は、いつまでも入っていられそうでした。
ほとんど塩味を感じないお湯です。

古い分析書
ちなみに、こちらの分析書も印象的でした。
どの源泉のものか分かりませんが、この宿の手書きの絵を背景に書かれた分析書。
日付は昭和31年。時代を感じます。

その昭和31年7月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名の項なし。
泉温55.4℃、湧出量は毎分50.4リットル(自然湧出)。
pH6.75、蒸発残留物2.4855g/kg、成分総計2.88952g/kg。
泉質は含ホウ酸含重曹食塩泉と記載されています。
このお湯に手を加えず、そのままかけ流しで使用しています。

お隣の鹿の谷さんもそうなのですが、幌加温泉は純粋に温泉を楽しめる場所です。
都会のスーパー銭湯風「温泉」では決して味わえない、温泉の力を感じます。
以前ここに入浴したときの写真と見比べてみましたが、やはり床の凹凸は大きくなっていました。
この浴室がさらにどう成長していくのか楽しみです。

旧自炊棟横の露天
なお、以前は川沿いに自炊棟がありましたが、既に建物の内湯は壊れていて、無料で入ることができたという露天風呂も湯船が壊れたままになっていました。

入浴料は300円です。

※2011年1月に閉館になったためカテゴリを変更しました。
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プロフィール

HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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