+ green wing +
小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
よいち観光温泉
建物の前にはポンプ小屋があります。
こうやって見えるようにしてあることに最初は気付きませんでしたが、思わず覗き込んでしまいました。
さて、脱衣所から湯船へ。
以前立ち寄った時は地元のお年寄りの方がたくさんいましたが、今回はほぼ貸切です。
浴槽は二つあり、正面が主浴槽です。
6-7人入れるくらいの比較的大き目の浴槽。
写真右側に見えているのが、3-4人ほど入れる小さなジャグジー風呂です。
こちらの洗い場が他ではあまり見ないタイプのもので、時代を感じるカランが並ぶ様子に目を惹かれました。
以前は湯口にコップがありましたが、今はないようです。コップがあった時にちょっと口に含みましたが、しょっぱいお湯でした。
久々に立ち寄ると分析書が新しくなっており、その平成20年10月の分析書によれば、源泉名「吉田観光農園 温泉井」。
泉温46.5℃、湧出量毎分66リットル(動力)。
pH8.6、蒸発残留物5.473g/kg、成分総計5.925g/kg。
泉質は含芒硝-食塩泉です。
ちなみに、以前の昭和61年の分析書(手書きで書き写したもの)によれば、泉温59.6℃、湧出量毎分74リットル(動力)。
pH8.3、成分総計6.095g/kgの含石膏-食塩泉です。
温度・湧出量・成分が変わっています。
お湯は循環ろ過あり・殺菌あり。お湯からは強めの塩素臭がしています。以前に立ち寄った時も湯使いは同じでしたが、その時は薬品臭がほとんどなく、体がよく温まるお湯だったと記憶しています。
今回はキシキシ感を感じるお湯という印象でした。
さて、以前の話ですが、立ち寄った際にあがってからご主人と会話したことがありました。
塩素臭が感じられなかったので、やんわりと直撃。
「塩素は使ってるよ」
「今はよほど条件が整わなきゃ、かけ流しなんてできないでしょ」
・・・・・。
「お湯を入れた湯船にコップ1杯温泉入れても温泉だからね」
・・・出た(笑)
実際に関係者からこの発言を聞くのは初めてでしたが、確かに法律上は、水を満杯にした湯船にスポイト1滴だけ温泉を入れても、「天然温泉」として営業できます。
源泉が法律上「温泉」であれば、湯船がどうなっていようと関係ないのです。だから温泉とは言えない「天然温泉」がたくさんあるわけで・・温泉法が「ザル法」とか「利用者の目線に立っていない法律」と言われる理由の一つです。
「コップ1杯」くらいの温泉をバリバリ紹介している各ガイドや雑誌などにはこんな話は絶対載らない話。
しかも、もっとびっくりしたのは、その後。
ここは2年に一度、配管を交換しなければいけないんだそうです。
そして、配管を交換する際、関係する役所に届出をする必要があるのですが、配管を交換する前に提出する書類に「交換前」と「交換後」の泉温を書く必要があるのだそうです。
おかしい話ですが、書かないといけないんです。
書かないと、「書類不備」ということで営業許可が出ません。
さらに担当者が変わると「必要書類」も変わるらしく、2年前に担当者から「必要な書類」を聞いて全部出したのに、役所の人が変わったら「前回の書類が足りないので、営業許可は出せない」と言われたとの事。
これもまたおかしい話です。
そんな話を聞いて帰ってきました^^;
いろんな意味で記憶に残る場所だったりします。
入浴料は420円です。
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プロフィール
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のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
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