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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
夕陽荘
- 2008/04/15 (Tue)
- 温泉紹介-留萌 |
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北海道増毛町。
しばらく休業・廃業話が続いたので、比較的新しい施設の話を。
以前からチェックしていたのですが、先日初入湯してきました。
※ここに初めて立ち寄ったのはこの記事を書いた2008年のことですが、2014年に再訪しています。写真は2014年のものです。
国道に面する高台に建っているこの建物。
以前はここは町営の温泉施設でしたが、老朽化のために廃止。
町営の温泉はすぐ近くに新築で建てられ、「あったまーる」という名称で営業しています。あったまーるは開業当時に入りましたが、人気のない夕陽荘の建物を見て、「雰囲気がいいのにもったいないな〜」と思ったものです。
その後ここは地元の会社に買い取られ、宿泊施設として今から1年ほど前にオープンしました。
少し前にここを通った時に、建物の中に人影が見えて「???」と思ったことがあるのですが、後で納得しました。
建物の中に入り、券売機で入浴券を買ってフロントへ。
そして脱衣所へ向かいます。
フロントと統一感のある脱衣場の入口です。
まだ1年ほどしか経っていないこともあり、廊下も脱衣所も新しく、木の香り(杉のようです)がいっぱいです。
脱衣所の入口の横には別料金の岩盤浴施設の入口もあり。
脱衣所で分析書を読んで、浴室へ入りました。
浴室はそれほど広くありませんが、大きなガラス窓のお陰で太陽光が良く入り、好印象でした。
洗い場は6つ。浴室内も木の香りがしています。
湯船は4-5人くらいが丁度良さそうです。
お湯そのものはほぼ透明ですが、浴槽の中は全体がお湯の成分で茶色になっており、きれいな色に見えます。
温泉に含まれる鉄分が関係しているかもしれません。
湯口は浴槽の中にあり、熱い湯がゴボゴボと出ています。
浴槽内での温度は42.3℃。少し熱めでした。
露天はありませんが、目の前が日本海なので天気の良い日は日差しを感じながら気持ちよく湯浴みができます。
脱衣場に掲示されている平成元年10月の分析書によりますと、こちらの温泉は源泉名「岩尾温泉」。
泉温13.0℃、湧出量は毎分300リットル(自然湧出)。
pH3.1、蒸発残留物0.352g/kg、成分総計0.496g/kg。
泉質は冷鉱泉です。
分析書は近くの「あったまーる」と一緒で、温度でも成分量でも療養泉の規定値に足りませんが、総鉄イオン(13.7mg)・遊離二酸化炭素(139.1mg)で温泉法上の温泉となっています。
湯使いは加温あり・循環ろ過あり・殺菌あり。
でも、塩素臭は全くありませんでした。
泉質的には石膏泉で、お湯の中ではキシキシ感を感じます。
晴れた日で湯殿が熱く、お湯も熱めのため思いのほか体が温まりましたが、湯上りは比較的さっぱりとしていました。
貸切で入ることができましたが、いざ浴槽へ…と思ったら先客がおりました(笑) 清潔感のある館内と、そんな遊び心やロケーションの良さで好印象の1軒でした。
入浴料は500円です。
余談ですが・・
このすぐ近くを流れる小さな川、岩老川(いわおいがわ)。
この名前の由来は、アイヌ語の「イワウ・オ・イ」(硫黄がある川)だそうです。
なぜかこの中だけ硫黄臭がして、車を降りてみたけど周りには何もなかったこのトンネルの名前は「湯泊トンネル」。
ちょっと離れた場所ですが、増毛町内には「湯の沢」と呼ばれるところもありますね。調べたら何か出てきそうな雰囲気を感じたのですが・・実際はどうでしょう(笑)
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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