+ green wing +

川原から湯気が出ているので、誰でも目に入るでしょうね。
せっかくなので見に行ってみました。


写真にするとただの川原ですが^^;
ここに立つと足の下から暖かくなってきます(笑)
天然の床暖房ですね。
この川原からお湯がしみ出ていて川に流れています。
温度を測ると87.9℃ありました。
でも、すぐ川の水と混ざるので入浴は難しいでしょう。


そのすぐ横、グレーの泥の中からもお湯が出ているようでした。
泥に温度計を突っ込むと、約71℃あります。
ここも局所的に熱いだけでした。

資料によるとこの後ろに「ヌプンボッケ」と書いてありますが・・
あったっけ?
もう少し詳しく見てくればよかったです^^;


そのすぐ向こうの岩場からは、5-6箇所ほど煙が出ている場所があります。
硫化水素臭が漂っていますが、お湯は出ていません。

その向こうへ行ってみましょう。
それほど温度はありませんが、

こんなところや


こんな風に、ぬるいお湯がわずかにしみ出ています。


この岩の間からも煙が出ていました。
向こうにヌプン小屋がわずかに見えていますが、その下からもお湯が湧いています。
今回は「ま、いいや」と思って行かずに帰ってきましたが、資料によればヌプン小屋の裏側には4箇所の湧出口があるようです。

この他にも、露天風呂の近くにも泉源が2箇所ほどある模様。
でも、その辺りのことは次回への宿題にしました。



余談ですが・・ここは国立公園特別地域の中。
「自然公園法」第13条によると、下記の事が禁止されています。

1．工作物を新築し、改築し、又は増築すること。
2．木竹を伐採すること。
3．鉱物を掘探し、又は土石を採取すること。
4．河川、湖沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。
5．環境大臣が指定する湖沼又は湿原及びこれらの周辺１キロメートルの区域内において当該湖沼若しくは湿原又はこれらに流水が流入する水域若しくは水路に汚水又は廃水を排水設備を設けて排出すること。
6．広告物その他これに類する物を掲出し、若しくは設置し、又は広告その他これに類するものを工作物等に表示すること。
7．屋外において土石その他の環境大臣が指定する物を集積し、又は貯蔵すること。
8．水面を埋め立て、又は干拓すること。
9．土地を開墾しその他土地の形状を変更すること。
10．高山植物その他の植物で環境大臣が指定するものを採取し、又は損傷すること。
11．山岳に生息する動物その他の動物で環境大臣が指定するもの（以下この号において「指定動物」という。）を捕獲し、若しくは殺傷し、又は指定動物の卵を採取し、若しくは損傷すること。
12．屋根、壁面、塀、橋、鉄塔、送水管その他これらに類するものの色彩を変更すること。
13．湿原その他これに類する地域のうち環境大臣が指定する区域内へ当該区域ごとに指定する期間内に立ち入ること。
14．道路、広場、田、畑、牧場及び宅地以外の地域のうち環境大臣が指定する区域内において車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。
15．前各号に掲げるもののほか、特別地域における風致の維持に影響を及ぼすおそれがある行為で政令で定めるもの

川原をいじって湯船にする程度の違反で罰せられるのかは分かりませんが、第13条に違反すると６か月以下の懲役又は50万円以下の罰金が課されます。
ちょっとだけ頭に入れておいてもいいかもしれません(笑)