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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
流山温泉
- 2015/02/21 (Sat)
- 廃業・休業温泉 |
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券売機で湯銭を払い、奥へ進みます。
コンクリート打ちっぱなしの建物に落ち着いた色合いの館内です。
脱衣場に入ると、まず目に入るのはリラックスコーナー。
いきなり脱衣かごが見えないのも意図してのことなのでしょうか。
入って右側に脱衣かごが並びます。無料の貴重品ロッカーもあり。
昼間は天窓のような窓から日光が差しますが、照明は少なく、陽が落ちてからはさらに落ち着いた雰囲気になりそうです。
早速湯殿へ入りました。
湯殿も打ちっぱなしのコンクリートで、2つある湯船の壁には壁画のような彫刻があります。また、洗い場を含めたあちこちに大きな岩が配置されています。
洗い場にシャンプー等の備え付けはありますが、鏡がないのが特徴的。
洗い場の上にある線路の断面のようなものは、JRグループ運営だった名残でしょうか。
脱衣場から入ってすぐ右側にあるのがあつ湯の湯船です。
10人以上入れそうな大きさで、湯船の中で温度は43.9℃。右側に湯口だったと思われる場所がありますが、そこは使われておらず湯船の中からお湯が出ていました。
そのあつ湯の湯船からオーバーフローしているのが、ぬる湯の湯船です。
こちらはあつ湯の湯船よりも少し大きく、温度は41.1℃ありました。
ぬる湯の湯船からは、お湯が常にかけ流されています。
少し低めのくぐり戸のようなドアをくぐると、その先に露天風呂。
温度は39.9℃で、こちらも10人以上浸かることができそうです。
過去の写真を見ると露天風呂はもっと大きく使えていたようですが、写真のように途中で仕切られていて、屋根がない部分には出られないようになっていました。
湯船の中の仕切りの向こうは、すだれのような物で覆われています。
天気が良ければここから駒ヶ岳が見えるはずなのですが、あいにくこの日はほとんど見ることができませんでした。
脱衣場には分析書の掲示はなく、温泉に関する独自の掲示物があるのみです。
その掲示によると、こちらの温泉(480-038)は泉温42.1℃の含石膏-芒硝泉。
さらに手元の資料(2001年のもの)によりますと、湧出量は毎分402リットル。
pH7.6、溶存成分1.681g/kg。
湯使いは加温あり・加水なし・循環ろ過なし・殺菌あり。
殺菌は塩素系薬剤ではなく銀イオンを使用。そのため薬品臭はありません。
内湯では底が見える鶯色の濁り湯ですが、露天風呂の方は色が濃く底が見えないほどです。浸かるとツルキシ感があり、あつ湯の湯船もあるので体は温まりますが、比較的優しい温まり方で湯上りはさっぱりしていました。
3つの湯船で温度のメリハリがしっかりあるので好みに合わせて浸かることもでき、好印象でした。
さて、こちらの温泉ですが、2015年2月末で営業を終えることになりました。
スタッフの方にお聞きしたところ建物はその後も残りますが、温泉は止めてしまうとのこと。ニュースサイトの情報では、この建物はレストラン等に活用されるようです。
函館周辺では新幹線の開業に合わせて大きな動きが見られていて、トーホウリゾートが先日記事にした海羊亭を含む3施設を改装しているほか、森町では神戸物産が大型施設を建設中で、農業利用のため敷地内に3本の温泉を掘削しているという情報も入っています。
渡島エリアでは今後も温泉に関係するような動きがあるかもしれません。
彫刻家プロデュースの「巨石と巨木を素材として活用した温泉」というコンセプトながら、湯殿にあった彫刻や柱などは撤去されており、外観からも露天風呂からも巨木がほとんどなくなっていて、少し寂しい雰囲気になっていました。
それでも、閉館前に立ち寄ってゆっくり浸かる機会を作ることができて良かったです。
入浴料は520円です。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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