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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
稚内天然温泉 港のゆ
- 2014/12/16 (Tue)
- 温泉紹介-宗谷 |
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この時期、稚内副港市場もイルミネーションで飾られています。温泉の受付は建物の2階ですので、見ながら階段を上ります。
2階の入口から入ると、すぐ受付があり、湯銭を払って脱衣場のロッカーの鍵を受け取りました。
受付の横には無料で利用できる卓球台などがあって目を奪われますが、先へ進みます。
湯殿は3階にありますので、さらに階段へ。
渡された鍵のロッカーを利用します。
掲示物などを確認して、浴室へ入りました。
中へ向かうと非常に広い湯殿で、入ってすぐの場所にかけ湯・サウナ・水風呂・泡風呂があります。この奥に洗い場がありますが、1人ずつ仕切りがあるゆったりしたスペースの洗い場でした。
洗い場の横に2つ並んであるのが温泉浴槽です。
こちらの大きな浴槽は「中温湯」です。
15人以上ゆったり入れそうな大きさがあり、浴槽内で温度は40.7℃。全ての温泉浴槽に共通していますが、湯口から出るお湯の他に浴槽内にもお湯が出る部分がありました。
こちらの施設では2本の源泉を持っていますが、この中温湯は源泉を1本だけ使用。他の湯船のお湯とは違う浴感が楽しめる浴槽となっています。
カウンターに掲示されている平成18年6月の分析書によりますと、「中温湯」で単独使用されている温泉(303-004)は源泉名「稚内みなとの湯 2号」。
泉温15.6℃、湧出量は毎分70リットル(掘削自噴)。
pH7.8、蒸発残留物3.015g/kg、成分総計3.805g/kg。
泉質は含重曹-食塩泉です。
湯使いは加温あり・循環ろ過あり・殺菌あり。
黄色透明で匂いはあまり感じず、浸かるとヌルツル感が楽しめます。お湯の温度も関係していますが、比較的長湯できる優しい浴感のお湯でした。
そして中温湯の隣にあるのが「高温湯」。
こちらは10人ほど入れる大きさで、温度は浴槽内で42.5℃。ここと露天風呂は源泉2本を混合したお湯を使っています。
内湯の2つの浴槽ともに湯口にはふくろうが鎮座。
露天風呂は全体を屋根で覆われた10人以上入れそうな大きなもので、温度は42.0℃。雰囲気のある湯口では38.7℃で、浴槽内の湯口が温度管理のメインとなっているようです。
興味深いことに、カウンターには源泉2本を混合してろ過した後の分析書が掲示されていました。そちらは平成19年3月分析で、源泉名「稚内港のゆ1号・2号混合泉(ろ過処理後)」。
泉温12.6℃、pH8.2、蒸発残留物6.203g/kg、成分総計7.289g/kg、泉質は含重曹-食塩泉です。
「高温湯」と露天風呂はこの混合泉を使用。実際の浴槽内のお湯に近いこの分析結果があるのは良心的だと思いました。
色は中温湯より少し濃い茶色透明で、独特の強い香りあり。
湯使いは加温あり・循環ろ過あり・殺菌あり。
ちなみに、混合で使用されているうちもう1本の源泉「稚内みなとの湯 1号」(303-003)については脱衣場に分析書別表が掲示されているのみで、それによると源泉名は、泉質は含鉄-強食塩泉です(資料によると泉温29.5℃・湧出量29.5リットル/分・pH7.4・TSM216.0g/kg)。
混合&ろ過の結果、1号井の最大の特徴である鉄と濃い食塩は残念ながら影をひそめていますが、中温湯よりも成分量が多く食塩泉らしいキシキシ感がありました。
入浴料は750円。
タオル類も持参ゆえはじめは気軽に来られる感じはしませんでしたが、広々として綺麗な施設、温度も湧出量も限られた源泉を全て混合せずに使用して浴感に変化をつける使い方、より浴槽に近い分析結果など、好印象でした。混みあうこともなくてのんびりできる施設です。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
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