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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
桜野温泉 熊嶺荘
- 2015/02/17 (Tue)
- 廃業・休業温泉 |
- CM(2) |
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初めてこちらに立ち寄ったのは10年ほど前の夏。
そして2008年の元旦にはこの年最初の湯として行きました。
今回、6年ぶりに日帰り入浴でお邪魔しました。写真は2015年のものです。
湯銭を払い、脱衣所へ。
女将さんと少し話をして、久しぶりの浴室へ入ります。
差し込む日光が明るい浴室に、6-7人浸かれそうな長い岩風呂の湯船。
静かにお湯が流れる音。
それだけでわくわくしてきます(笑)
内湯の湯船を取り囲むように湯船の淵に温泉成分が付着しています。
もちろん、湯船の周りだけではありません。
湯船の中の段は成分で丸みを帯びた形に変わり、階段状ではなくなってきています。
腰を降ろすと湯船の中も全体が成分の付着によりざらざらしており、心地よい肌の刺激を感じました。歩いても足の裏に気持ちの良い感触が残ります。
この写真は初めてここに立ち寄った時のものですが、湯船の周りを囲む石がまだ見えていて、そこから湯船の内側に向かって少しづつ成分が堆積している状態でした。
見比べるとわかる明らかな違いに、成長の様子を知ることができます。
内湯のお湯はこのようにオーバーフローしています。
静かに、でもどんどん流れてゆきます。
湯船から排水溝までの間も見事で、湯船同様静かに成長していました。
入る前に今日はいつもより温めだと言われましたが、確かに以前は44℃ほどあり熱い湯でした。
でも今回は内湯の温度は約40.8℃。丁度良い温度です。
そして、ドアの向こうには露天風呂があります。
露天風呂は男湯側にしかありませんが、女湯から(男湯を通って)露天風呂に向かうことは可能で、実際に男性客がいない時にそのように入っている方も多いようです。
雪景色も似合う露天風呂。
すぐ目の前が野田生川で、ロケーションもいいですね。
露天風呂も、内湯のように全体に成分が付着しています。
湯口では48.0℃ありますが、湯船の中では38.6℃。
でも、不思議とぬるさを感じません。
掲示されている平成21年1月の分析書によりますと、こちらのお湯は源泉名「桜野温泉(熊嶺荘)」。
泉温55.5℃、湧出量記載なし(動力揚湯)。
pH7.0、蒸発残留物3.500g/kg、成分総計4.067g/kg。
泉質は食塩泉です。
内湯・露天ともに源泉そのままのかけ流しです。
以前は少し色付きがありましたが、今回はほぼ無色透明のお湯となっていました。
露天の湯口で口に含むと塩味をメインにほのかな甘さなども感じる複雑な味で、浸かるとツルキシ感がありました。あっという間に汗だくになり、鮮度の高さを感じます。
手触りは柔らかく、入り心地の良いお湯でした。
お湯の表面には成分が細かな膜のようになって浮いていて、これも印象的でした。
こちらが夏に訪ねたときの写真です。
緑の季節もきれいですね。
さて…こちらの宿ですが昨年末に閉館宣言があったようで、今回は営業しているか不安なまま訪ねてみました。現在も営業していますが、お話をお聞きすると今年中には閉館するとのことで、既にいろいろと館内外の整理も始めているそうです。
いつまで営業を続けるか分かりません(春に決めるようです)が、残念ながらこちらのお湯に浸かれるのはあと数ヶ月かもしれません。
入浴料は500円です。
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
自己紹介:
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この記事へのコメント
無題
実は・・・女性側からもこの露天風呂に出ることが出来る、混浴露天風呂なのです。
☆は特に露天風呂の岩に付着した成分堆積物で背中を すりすり・・・するのが好きだったりします。痛いですけどね。(笑)
無題
ここの湯船で背中をこすったら痛いですよ^^;
でもその気持ちは分からなくもない…(笑)
私が前回立ち寄ったのは温泉に行き始めた最初の年で、今以上にここの良さが分からずにいたんですが…改めて行ってみたらいい所でした^^
つい長居してしまいました(笑)
露天風呂で混浴したことはないですが、混浴できるのは知っていました☆