+ green wing +

こちらの家族風呂は電話予約が可能で、立ち寄る数時間前に電話して、空いている時間に予約を入れることができました。ただし「結構混んでいますので、時間厳守でお願いします」とのこと。
結局予定時間に数分遅れて到着しましたが、多少の時間の幅を持たせているのか、そこは融通を利かせてくれました。


こちらが男女別の大浴場の間にある、家族風呂の入口です。
ドアの手前の壁に、利用時間が手書きで書かれたホワイトボードを掛けるようになっています。
書かれた時間は、到着から1時間15分後までです。


早速脱衣場に入ると、予想以上に広くて驚きました。
この家族風呂は介護用の浴場としての機能も備えており、トイレや洗面台もそういった仕様になっています。右のシャワー付き洗面台はボタン一つで水が流れる水洗式です。


脱衣かごは2名分。
飲み物は事前に用意していましたが、一番上の段に飲料水があるのが目に入りました。入浴の15分前＆入浴後に水を飲むと発汗によって血液がドロドロになるのをある程度防ぐことができますが、こちらは汗をかきやすい泉質のため、理にかなっている嬉しいサービスだと感じました。

さて、楽しみにしつつ浴室に入ります。

スペースに余裕がある、家族風呂としては広めの浴室です。
天井も高く、熱がこもらないので快適に過ごすことができました。
湯船の横にドアがあって、開けようとしましたが・・


残念ながらこの時期はドアに鍵がかかっていて外に出ることはできませんでした。露天風呂が利用可能なのは、4月から10月までの期間のようです。


再び内湯に目を戻しますと、手すりが大きく大人2名が入って丁度良い大きさの湯船が一つ。湯船の中で温度は42.6℃でした。
洗い場は1か所ですが、椅子は介護用を含め3脚あります。
ボディソープとリンスインシャンプーもあり。


こちらが湯口です。
湯口の温度は49.0℃で、湯量は毎分4~5リットル程度。
金気臭が鼻をくすぐるお湯でした。


湯量を確認するために湯口のお湯を洗面器に溜めてみましたが、黄褐色透明の色をしています。


比較のため湯船のお湯をすくってみましたが、湯船の方が色が濃いのは一目瞭然。

掲示されている平成22年1月の分析書によれば、こちらの温泉は源泉名「日本海ふるびら温泉」。
泉温53.5℃、湧出量は毎分50リットル。
pH7.0、蒸発残留物12.77ｇ/kg、成分総計12.87g/kg。
泉質は食塩泉です。
湯使いの掲示はありませんが、このお湯をそのままかけ流しで使用していると思われます。

分析書上では第一鉄イオンも15.6mgと多めで、これが金気臭と湯船の中を舞う赤茶色い湯の花の元になっているのでしょう。
塩味を感じるお湯で、浸かるとツルキシ感あり。浸かって10分もしないうちに発汗が進んできます。
休憩室でタオルを出そうかと思ってしまうほど、あがってもしばらく汗が止まらないお湯でした。


浴室・脱衣場ともに綺麗で快適、熱がこもらず過ごしやすくて、あっという間に1時間が経ってしまいました。
良いお湯を貸切でいただけて、十分満足。
露天風呂に入れる時期にもまた行ってみたいです。

入浴料は通常の日帰り入浴料プラス室料1000円です。