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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。

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某民家の湯

目的地

北海道某所。
以前に仕事でこの地域を走り回っていた友人が、数年前に「庭に温泉つきの小屋のある家がありますよ」という怪しい情報を言っていたのですが・・
それを探していたわけではありませんでしたが、結果として見つけました(笑)

あるガイドを参考にしながら、車を走らせた某日。
地図の緑の三角マークを頼りに、その場所へ向かいます。
地図とも一致する、どう考えても怪しい場所を発見。
車を降りてみますと・・

お湯が・・・
敷地の端、道路脇にあるコンクリート製のモノから湯気が上がっています。
パイプからはお湯が出続けています。
これは紛れもなく温泉ですね。

そのまま捨てられる
この貯湯槽に入ったお湯は、使われることなくすぐ横の草ボウボウの排水溝へ捨てられています。
排水溝からも湯気が上がっていました。
何とももったいないですね・・・

でも、これだけではありません。

浴場でしょう!
この手前の建物、この角度では写っていませんが、屋根から蒸気を逃がすようになっています。
この中には湯船があるに違いありません。
灯油タンクもありますから、ボイラー施設などもあるはずです。
そして、その向こうに見える小さな小屋・・これはポンプ小屋でしょう。

裏側
建物の裏側にまわってみました。
建物から延びる配管からしきりにお湯が流れる音がして、やはりその先からは湯気が上がっていました。
こちらも温泉であるに違いありません。

実はこの場所には2つの源泉があることになっています。
確かに状況を見れば、コンクリート製の貯湯槽のお湯と湯小屋のお湯は別の泉源から出ているものだろうと推測できます。

手元のデータによれば、(仮の名前として)泉源Aは、掘削深度600m。
湧出量は毎分350リットル、泉温36.2℃。
自噴時の湧出量は毎分100リットル。
pH8.2、蒸発残留物2.591g/kgの食塩泉とのことです。

泉源Bは、掘削深度1101.5m。
湧出量は毎分55リットル、泉温45.0℃。
pH7.9、蒸発残留物13.790g/kgの食塩泉です。
何も手を加えずに快適に入浴できるお湯ですね。

見ているだけですのでどちらがどの源泉かは特定できませんが、1件の家で2本も源泉を持っているなんて、何て贅沢なのでしょう^^;

このお宅・・
書いてありました(笑)
空き家です(笑)

周りに遮るものがないので国道からもこの看板が目に入るのですが・・・近づいてみたら看板に「宅地・建物・温泉付き ナトリウム塩化物泉」としっかり書いてありました(笑)
でも、恐らく走っていたらそこまで見えないでしょうね^^;
いったい幾らなのでしょうか・・
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男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
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