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小さなオープンカーで北海道の温泉を巡る、道産子の入湯記録。
上ノ国町国民温泉保養センター
- 2013/11/27 (Wed)
- 温泉紹介-檜山 |
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久しぶりの脱衣場は変わらず。早速浴室に入ります。
窓が大きくて広々とした浴室です。
暖かい日でしたが、湯気が結構・・^^;
左に洗い場が並び、窓側には3つの湯船。内湯のみの構成です。
こちらでは2ケ所の源泉のお湯を使用しています。
脱衣所から入って手前の2つは同じ源泉のお湯。
館内にある見取り図を見ると「2号井」を使用とのこと。
手前の大きな湯船は源泉にお湯を加えて加温したもので、湯船の温度は約43℃。底が見えないほどの褐色のにごり湯でした。
奥は約38℃の源泉湯船。底まで見える笹濁りのお湯でした。
お湯の香りなどは加温している湯船のお湯の方が弱く、湯色も異なり、同じ源泉でも特徴がだいぶ違うのが興味深いです。
訪問時、他の方のほとんどは一番熱い湯船に入っていましたが、この38度の湯船が良かったです。細かい泡がいっぱい身体に付く、新鮮さを感じるお湯で、金気臭・キシキシ感がありました。
そして浴室奥の角には、もう1つの小さな湯船があります。
見取り図によるとこちらの気泡浴槽には「1号井」を使用。
ただお湯は2種類出ていて、湯船の中は1号井の源泉温度(33.7℃)より高い約35℃。1号井の場所的にも単独ではなく2号井との混合であると考える方が自然かと思います。
湯船の底が見えない緑がかった濁り湯で、口に含むと炭酸味と塩味、甘味を感じます。気泡装置により常にお湯が激しく動いていましたが、2号井よりもこちらの方が気泡が身体に付きました。
泡つきとお湯の対流により身体全体が心地よく包まれるようで、浸かっているだけで楽しい湯船でした。
その気泡浴槽の向かいには、打たせ湯が3ヵ所。
特に湯口付近はその歴史を物語るように盛り上がり、お湯が飛び散る辺り一帯の床も、お湯の成分が堆積しています。
何となく先の記事の知内温泉の上の湯を思い出す茶色と白の堆積物ですが、こちらの方がはるかに立体的で、初めて見た方はこの盛り上がりに驚くかもしれません。
どの湯船でも湯船の中や周りの床が茶色いお湯の成分でコーティングされていますが、この打たせ湯と気泡浴槽の間の床の凹凸が特に見事で、千枚田状態になっていました。
何度来ても、この温泉が作り出す光景には目を奪われます。
掲示されている平成21年6月の分析書によりますと、こちらの1号井の方(483-001)は源泉名「湯ノ岱温泉(1号井)」。
泉温33.7℃、湧出量は毎分440リットル(掘削自噴)。
pH6.6、蒸発残留物4.870g/kg、成分総計5.951g/kg。
泉質は含土類-食塩泉です。
遊離二酸化炭素は708.4mg含有。
そのお湯をそのままかけ流しで使用しています。
さらに2号井(483-002)の方は平成21年1月分析で、源泉名「湯ノ岱温泉(2号井)」。
泉温39.0℃、湧出量は毎分250リットル(掘削自噴)。
pH6.4、蒸発残留物3.942g/kg、成分総計4.978g/kg。
こちらも泉質は含土類-食塩泉です。
遊離二酸化炭素は607.5mg含有。
前述の通り片方の湯船で加温と加水あり・かけ流し。もう片方の湯船では源泉そのままのかけ流しです。
夏場は特に38℃と35℃の2か所の微温浴が心地よく、いつまでもゆっくり入っていられて、それでいて身体もしっかり暖まり、上がった後も肌に金気臭が残ります。
一方で真冬にも立ち寄ったことがありますが、その時は気泡浴槽の温度がさらに低くて長時間入る事ができず、2号井の2つの湯船を交互に浸かりました。加温したお湯が身体によく沁みました。
この3つの温度はよく考えられているなぁと思う次第です。
入浴料は350円です。
余談ではありますが、あがってロビーにいると受付の方が「もうすぐ特別列車が来るよ」と教えてくれました。
お陰でちょうど良く湯ノ岱駅で特別列車に遭遇。
この湯ノ岱駅を含むJR江差線の木古内駅 - 江差駅の区間は、2014年5月に廃止予定となっています。個人的にも思い出深いこの路線、現在は最後の賑わいを見せていますが、それもあと半年ほどで見納めです。
(2006/11/8の記事に加筆)
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プロフィール
HN:
のん
性別:
男性
職業:
温泉愛好家&温泉ライター。温泉資格:温泉入浴指導員・温泉健康指導士・温泉ソムリエマスター・温泉観光士・温シェルジェ・温泉観光実践士・温泉観光管理士・高齢者入浴アドバイザー。
趣味:
湯。翼。
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